AIアシスタントに何か指示をする際、途中で言葉に詰まってしまい、その間にAIアシスタントが応答してしまうという経験をされた方もいるかと思います。
Amazon Alexaに新たな設定が追加され、応答の前に待つ時間を長くできるようになりました。この機能は言葉が不自由な方にとっても役立つ機能だといいます。
非定型音声を持つ方に役立つ機能
この新機能は健常者にとっても役に立ちますが、吃音などの非定型音声を持つ方に特に役立つといいます。
スピーチ言語の専門家協会であるASHAによると、アメリカでは300万人以上が吃音であり、5%~10%が何らかのコミュニケーション障害を抱えているそうです。
このため、AppleもSiriにおいて話している人が吃音かどうかを自動的に検出する方法について研究しており、Googleも「Project Euphonia」で非定型音声パターンに対応できるプロトタイプアプリを開発しています。
Amazonも音声障害を持つ人々の発声パターンを認識するアルゴリズムを訓練する、VoiceittをAlexaに統合すると発表していましたが、まずは「長く待つ」という単純ながら効果的な方法を採用することにしたようです。
テキストで指示をする機能がAndroidでも利用可能に
また、Alexaは以前からiOSでは音声ではなくテキストを打ち込むことで指示をする機能が搭載されていました。
この機能も言語障害を持つ方には有効な機能といえますが、iOSだけでなくAndroidのAlexアプリでも利用可能になるそうです。
声を出すことができない環境でAIアシスタントを使うのにも役立つでしょう。
ただし、iOS版ではアメリカのみで公開されており、Android版もアメリカのユーザーのみにパブリックレビューがおこなわれています。
Source: Forbes via The Verge, Android Central
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-410845/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania