Twitter(ツイッター)は2021年9月に行ったテストを経て、フォロワーをブロックせずに削除できる機能を全ウェブユーザーに提供し始めている。この安全機能は、誰かをブロックすることによる影響を避けたい場合に役立つ。ブロックされたユーザーが、ブロック後にあなたのプロフィールに移動した場合、Twitterはブロックされたことを伝える。しかしフォロワーを削除することで、完全にブロックしなくても、誰が自分のツイートを見ているか、ユーザーは安心できる。
関連記事:ツイッターが「ブロックせずにフォロワー解除」する機能をテスト中
確かに、ブロックされたユーザーは、あなたをフォローしていないことに気づくかもしれないが、それは知ったことではない。もしかしたら、誤ってフォロー解除ボタンを押してしまったのかもしれない。手厳しいブロックにはない、説得力のある否認がそこにはある。
Twitterユーザーは長年、フォロワーをすばやくブロックしたり、ブロックを解除したりすることで、フォロワーリストから削除する「ソフトブロック」を行ってきた。しかしいま、Twitterはこれを独自の機能にしようとしている。
rolling out to everyone on the web today https://t.co/Nqhhf2q2fo
— Twitter Safety (@TwitterSafety) October 11, 2021
Twitterが9月に投稿したテストに関するツイートでは、フォロワーリストを手動でスクロールして、削除したい相手を見つけてからでないとフォロワーリストから削除できないことが画像で示されていた。しかし今回導入した機能では、フォロワーのプロフィールにいき、3つの点のアイコンをクリックし「このフォロワーを削除」を選択することでフォロワーを削除できるようにもなっている。これにより、特に人気のあるユーザーにとっては、より使いやすい機能となっている。
フォロワーの削除とは関係はないが、Twitterはユーザーがタイムライン上でスワイプして、2つの異なるフィード(Twitterのアルゴリズムで分類されたフィードと、時系列で表示されたフィード)を切り替えられる機能のテストを発表した。
Top Tweets first or latest Tweets first? We’re making it easier to switch between the two timelines and know which one you’re scrolling.
Now testing with some of you on iOS: swipe between "Home" and "Latest" on the Home tab to choose which Tweets you see first. pic.twitter.com/LoyAN4cONu
— Twitter Support (@TwitterSupport) October 12, 2021
Twitterではすでにこの2つのフィードをユーザーが切り替えられるようになっているが、コンテンツのアルゴリズムが注目されている中でのテストとなる。Facebookの内部告発者であるFrances Haugen(フランシス・ハウゲン)氏は先に、上院で証言した際に、コンテンツを時系列に並べることで、反響を呼びやすいコンテンツを促進するアルゴリズムを採用しているFacebookでは有害性や誤報、暴力的なコンテンツの拡散を抑えることができると考えている、と述べた。Twitterの共同創業者兼CEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は以前、ユーザーが複数のアルゴリズムを選択してコンテンツを整理できることを支持する考えを明らかにした。
最近のTwitterは、驚くほど多くの新機能をテストし、実装している。Twitterがテストするものすべてが必ずしもずっと使われるわけではないが、かつては同社の関心がどこにあるのかを示す良い指標だった。しかし同社はつい最近、これまでよりもはるかに多くの実験を含む戦略を説明した。これは、Fleetsという同社のストーリー機能でみられたように、うまくいかないプロジェクトや機能を停止する準備ができていることを意味する。
同社のコンシューマープロダクト部門の責任者Kayvon Beykpour(ケイヴォン・ベイポー)氏は2021年9月、大規模な新機能の追加を発表した際に「使えないものに縛られてはいません」と述べた。「たまには物事を縮小しないと、十分に大きな賭けをしていないことになると考えています」。
関連記事
・ツイッターが覗こうとする会話の雰囲気が悪いと事前に警告する機能をテスト中
・ツイッター「ビットコインのチップ」「NFTの認証」「スペースの録音」、クリエイター向けファンド」など新機能ラッシュ再開
画像クレジット:Twitter at CES 2020
[原文へ]
(文:Amanda Silberling、翻訳:Nariko Mizoguchi)