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小売業界のDXを推進するフェズが総額約11.5億円のシリーズC調達、事業拡大・展開の加速に向け組織体制・採用など強化

小売業界のDXを推進するフェズは10月13日、シリーズCラウンドの第三者割当増資および既存取引銀行などからの融資により総額約11億5000万円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、リードインベスターのニッセイ・キャピタル(既存投資家)、またIncubate Fund US, L.P.、SHIFT、MTG Ventures、フォースタートアップスキャピタル。今回の資金調達は、既存投資家に加え、事業シナジーが見込める新規投資家からの調達という。調達した資金は、事業拡大および事業展開の加速に向け、組織体制・採用強化などに活用する予定。

2015年12月設立のフェズは、「小売業界の変革パートナー」として、小売・メーカー両社の売上が向上するよう、データを基に「両社の売上アップに繋がるマーケティングを支援するOMOプラットフォーム事業」と「売上が伸びる店頭づくりを目指す小売DX事業」を展開するリテールテック企業。

現在、ドラッグストアチェーンを中心とした複数小売事業者とパートナーシップを組み、約8000万以上(2021年6月時点)の消費者IDと連携しており、各小売事業者の許諾を得た際に利用が可能となっているという。

さらに、小売事業者の売場計画や店頭実現率、販売実績や施策効果など、すべてをデータで可視化できるプラットフォームを構築し、小売事業者の売上アップ、業務効率化に貢献する事業も2021年より展開。データを基に、実店舗で売上が伸びるファクトを解明するだけでなく、同プラットフォームが小売事業者本部で練られるMD戦略や各商談などの基本インフラとなることを目指すとしている。

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