Appleは、iPhoneでApp Store以外からアプリをインストール可能にした場合、ユーザーがマルウェアの被害に遭う確率が高まり、プライバシーやセキュリティが損なわれる、とする情報をまとめたレポートを公開しました。
Androidではマルウェアの危険性がiPhoneの47倍
欧州連合の議員などがAppleのApp Storeは独占的だと批判し、iPhoneのアプリをApp Store以外からも入手できるよう圧力を強めている中、Appleは「Building a Trusted Ecosystem for Millions of Apps -A threat analysis of sideloading-」(数百万のアプリのための、信頼できるエコシステムの構築 -サイドローディングの脅威-)と題した24ページのレポートをPDF形式で公開しました。
レポートでAppleは、正規のアプリストア以外から入手できる「野良アプリ」とも呼ばれるサイドローディングアプリが利用可能なAndoidでは、iPhoneに比べてマルウェアの被害が15倍〜47倍も発生していることなどを挙げて、App Storeの安全性を強調しています。
Appleがサイドローディングアプリ認めた場合の弊害
レポートには、AppleがApp Store以外からのサイドローディングアプリを認めるよう強いられた場合に想定される弊害がまとめられています。
- 数多くの有害なアプリが登場し、ユーザーを標的にする
- アプリが収集する個人情報など、アプリに関する正確な情報を得にくくなる
- iPhoneのセキュリティ機能が損なわれ、デバイス内の情報が盗み出されやすくなる
また、App Storeからアプリを入手したいと考えているユーザーが学校や職場で使用するアプリをApp Store以外からしか入手できなくなる可能性や、正規のアプリを装った偽物のアプリにだまされる可能性も指摘されています。
日本郵便を装ってユーザー情報盗むアプリも
また、マルウェアの一種であるフェイクスパイアプリとして、世界各地の郵便事業社のアプリを装ってユーザーから情報を盗み出そうとするアプリの例として、日本郵便を装ったアプリも示されています。
Source:Apple(PDF) via 9to5Mac
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-411694/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania