台湾の大手半導体メーカーでありスマートフォン向けSoC市場でトップシェアのMediaTekが、2021年第3四半期(7月~9月)および9月に過去最高の売上高を記録したことがわかりました。
2021年全体としても前年比で47%から52%の急成長となる見込みです。
2021年第3四半期と9月に過去最高の売上高を記録したMediaTek
MediaTekの9月の売上高は前月比11.9%の17億ドル(約1,928億円)、2021年第3四半期の売上高は前四半期比4.3%増の47億ドル(約5,305億円)で、いずれも過去最高でした。
MediaTekはこの要因について、スマートフォン用SoCに加えて、IoT関連やテレビ用チップなどの主力製品の売上が9月に増加したとしています。
また、今年の1月から9月までの収益は130億ドル(約1兆4,718億円)に達し、2020年の同時期に比べて61.6%増加し、昨年1年間の収益をすでに上回ったとのことです。
2021年全体では47%~52%の急成長
さらに、2021年全体の見込みとしては、季節性の要因で第4四半期(10月~12月)は足を引っ張られる可能性が高いですが、前年比で47%~57%の急成長を遂げると見込まれています。
MediaTekは2021年第2四半期(4月~6月)にスマートフォン向けSoC市場で43%のシェアを獲得し、2位に大差を付けて首位となりました。
これまではローエンドからミドルレンジのスマートフォンを主にターゲットにしてきましたが、来年はDimensity 2000でハイエンドスマートフォンの分野にも進出する予定です。
また、NVIDIAとChromebook上で3Dゲームのデモをおこなったり、AMDとノートPC向けSoCでジョイントベンチャーを設立するという情報があったりと、スマートフォン以外の分野にも積極的に乗り出そうとしています。
Source: MediaTek (1), (2), (3) via DigiTimes, Gizmochina
(ハウザー)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania