AppleはiOS15の新機能としてWalletアプリに政府(州政府)発行のIDカードを取り込む機能を発表しました。イギリスやアメリカの各州で対応が進められているのですが、フロリダ州も対応に向けて作業中であることが判明しました。
安全に個人情報を提示
フロリダ州は現在、Appleと協力してWalletアプリに同州発行の運転免許証を取り込む作業を実施していることを明らかにしました。同州は安全に身分証明書の情報を提示できるSmart-IDアプリを開発中であり、このアプリがWalletアプリに対応することでiPhone内に身分証明書を格納できるようになります。
11月にはSmart-IDアプリが一般公開されるようですが、当初はWalletアプリには対応せず、Appleとフロリダ州が協力して対応作業を進めるとされています。
iPhoneのWalletアプリ内に身分証明書を格納することで、身分証の紛失や盗難といったリスクは低減します。また提示する相手に必要な情報(郵便局では名前と住所、酒類販売店では年齢、など)だけを提供することが可能になります。さらにWalletアプリで身分証明書の提示を受けた警察官はそのIDが真正なものかの検証も可能であり、身分証の偽造を防げるメリットもあります。
Walletアプリ内への身分証明書、運転免許証の格納機能は、現時点で日本でも使えるようになる予定はありません。ただ運転免許証をスマートフォンに登録する取り組みやマイナンバーカードを取り込む機能の検討は始まっており、近い将来、日本でもiPhoneが運転免許証や身分証明書がわりになる日が来るかもしれません。
Source:AppleInsder
(KAZ)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-411829/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania