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住んでいる町が”メディア”になる、小学館とプレティアの「ARタウン」プロジェクト始動

AR(拡張現実)技術の発達により、現実世界にデジタルコンテンツを配置することが容易になってきました。ARコンテンツを体験したことがある、という人も増えているのではないでしょうか。

そんな中、プレティア・テクノロジーズ株式会社(以下、プレティア)と株式会社小学館(以下、小学館)は、AR技術とコンテンツで町をメディア化する「ARタウン」プロジェクトの開始を発表しました。

町の魅力をARコンテンツで伝える

ARタウンは、「まちがもっと好きになる」をテーマに、AR技術を活用して町をメディア化することで、地域の活性化を支援するプロジェクト。プレティアが持つAR技術やノウハウと、小学館が持つメディア開発・活用の知見を生かし、各地域や町の特徴に合わせた、さまざまなコンテンツを発信していく予定とのこと。

例えば、観光地など特定の場所へのナビゲーションや、レストラン・ホテルの評価、町の歴史などのコンテンツから、謎解きクイズ、RPG、キャラクターと写真が撮れるフォトフレームなどのエンターテインメントまで、さまざまな情報やアクティビティを街の中に配置、提供します。

両社は、ARタウンの活用により、すでに住んでいる人やよく訪れる人にとっては知っている町の新しい一面を、観光に来た人には初めて訪れる町の魅力を伝え、町自体のファンを増やす狙いです。

両社のノウハウを集結

2020年12月に、ARクラウドを活用したスマートシティ事業を共同で推進すべく資本業務提携を締結した両社。

プレティアは、「時間・空間・デバイスを越えて、複数の端末で同じAR空間をリアルタイムに体験する」ことを実現すべく、独自のアルゴリズムによるプラットフォーム「ARクラウド」の開発を進めてきました。一方の小学館は、総合出版社としてさまざまな出版メディア事業を展開する中で培ってきたノウハウを生かし、時代に合ったメディアのあり方を提案してきました。

両社は、ARクラウドによって現実空間をメディア化することで、コンテンツビジネスのあり方を再定義できるのではないか、という点に可能性を見出し、このたびの資本業務提携を締結するに至ったのだといいます。

ARタウンはそんな両社の強みを生かした、提携後第一弾となるプロジェクト。メディアは、かわら版から印刷物、そしてWebへと変化をしてきましたが、次は住んでいる町が「メディア」になる、そんな未来も近そうです。

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ARタウン

(文・Saki Amano)

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