国内4キャリア(NTT ドコモ、ソフトバンク、au、楽天)が提供する5G通信サービスのユーザー体感を評価した調査結果をOpensignalが公開しました。
7部門で国内キャリアの5Gを評価
イギリスに本拠地を置くOpensignalによる、日本の5Gユーザー体感レポートは、2021年6月1日から8月29日までの90日間に収集した5Gスマートフォンまたは対応プラン利用者の状況を分析してまとめられています。
同社は8月に、日本の5Gネットワークが急速に拡大し、先行していた諸外国に追いつきつつあるとのレポートも公開しています。
レポートでは、5Gサービスを提供している4キャリア(NTT ドコモ、ソフトバンク、au、楽天)について、以下の項目について評価・比較しています。
- 5G利用率:5Gに接続した時間の割合(エリアの広さとは異なる)
- 5G到達率:5Gに接続できる場所を、ユーザー体験の観点で0〜10で示す
- 5Gビデオ・エクスペリエンス:動画読み込み、解像度などでユーザーが体感する品質
- 5Gゲーム・エクスペリエンス:リアルタイムのマルチプレイヤーゲームをプレイする際の遅延、パケット損失などでユーザーが体感する品質
- 5G音声アプリ・エクスペリエンス:Skype、Facebook Messengerなどでユーザーが体感する通話品質
- 5Gダウンロード・スピード:5Gユーザーが体感する平均ダウンロード速度
- 5Gアップロード・スピード;5Gユーザーが体感する平均アップロード速度
ユーザー体感3部門はソフトバンクが首位
各項目でトップのスコアを獲得したのは以下のキャリアです。
- 5G利用率:NTTドコモ
- 5G到達率:NTTドコモ
- 5Gビデオ・エクスペリエンス:楽天モバイル、ソフトバンク
- 5Gゲーム・エクスペリエンス:ソフトバンク
- 5G音声アプリ・エクスペリエンス:ソフトバンク
- 5Gダウンロード・スピード:楽天モバイル
- 5Gアップロード・スピード;楽天モバイル
ユーザーの体感する5Gネットワーク品質を示す「エクスペリエンス」3部門のトップをソフトバンクが独占しました(ビデオは楽天との同率首位)。
接続時間とエリアはドコモ
日本の5Gサービス提供はまだ発展途上ですが、5G利用率と5G到達率では、NTTドコモが首位を獲得しました。
5Gネットワークへの接続時間を示す5G利用率の各キャリア比較はこちらです。
5Gに接続可能なエリアの広さを示す5G到達率のグラフはこちらです。
スピードでは楽天モバイルが首位、ただしエリアは限定的
5Gのダウンロードとアップロードのスピードでは、楽天が首位を獲得しています。ただし楽天の5G到達率は0.3と、4キャリアの中でも出遅れが目立ちます。
ダウンロード平均速度は楽天が224.3 Mbpsで、接続できる場所では高速ダウンロードが可能であることを示しています。
この結果についてOpensignalは、日本の5Gユーザーは非常に高速なダウンロードスピードを体感できており、2位以下の各社のスピードも「驚異的」と評価しています。
OpensignalのWebサイトには、分析手法の詳細な解説も掲載されていますので、ご興味のある方はご覧ください。
Source:Opensignal
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-412336/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania