【最優秀ベストバリューモノ大捜査】
秋は紅葉をはじめ美しい景色が見られる季節。 鮮やかな色彩が広がる光景を美しく残すなら、手軽に持ち出せて画質にも満足できる最新のミラーレスカメラがベストな選択肢だ。
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快適な気候に美しい景色。絶好の行楽シーズンである秋は、写真撮影にも向いた季節と言える。特に紅葉は色鮮やかな光景が広がり、格好の被写体となる。写真家の大浦タケシさんも「秋は撮影に向いた季節」と話す。
「太陽が空の低い位置で動く秋は、斜めからいい感じで光が入り、雰囲気のある写真が撮りやすい季節です。そして紅葉といういい被写体があります。紅葉というと山や観光地に遠出するイメージがあるかもしれませんが、住宅街や都市部でも見られますし、ビルと一緒に撮るなど都会ならではの紅葉の写真も面白いでしょう」
こうした撮影にうってつけなのが、最新のミラーレスカメラだ。スマホよりセンサーサイズが大きく、柔らかいボケなどを楽しめるだけでなく、表現にこだわった撮影も楽しめる。
「レンズ交換してさまざまな画角で撮れますし、フィルター機能なども充実していて、手軽に自分だけの絵作りを楽しめます。一眼レフと比べるとサイズがコンパクトなので、持ち歩きやすいのも便利。最近はクラシックなデザインで、外に持ち出したくなるようなモデルも増えていますので、紅葉など秋の景色の撮影にはぴったりでしょう」
10万円前後の手頃なタイプが人気だが、より高精細な写真を撮りたいなら大型センサーを搭載したモデルに挑戦してみるのもいい。スマホの写真とは明らかに違う、写りの良さ、表現力 の高さ、そして操作する楽しさを実感できるだろう。
カメラ専門誌やWeb媒体等で多くのレビュー記事などを執筆しているカメラマン。フィルムカメラから最新のデジタルカメラ、ドローンまで、興味の対象は幅広い。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員
1. 持ち出したくなるデザインで 独自の表現を楽しむ
ニコン
「Z fc 28mm f/2.8 Special Edition キット」(実勢価格:16万円前後)
「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」(4万5210円)
カメラ好きに人気のクラシックデザインで、機能のバランスがいいモデル。ダイヤル操作する楽しみもあります。(大浦さん)
ニコンDXフォーマット(APS-Cサイズ相当)を採用し、フィルムカメラ風のデザインが特徴。ダイヤルで設定する楽しさと、タッチ操作対応のバリアングル液晶による手軽さを兼備する。瞳AFや動物AFなど撮影に役立つ機能も充実。
<SPEC> 撮像素子:有効約2088万画素CMOSセンサー/連写性能:最大約11コマ/秒/主動画機能:4K UHD(30P)、フルHD(120P)など/本体サイズ約W134.5× H93.5×D43.5mm/本体重量:約 390g
2. 圧巻の解像度で絶景を緻密に撮影
富士フイルム
「FUJIFILM GFX 50SII」(実勢価格:49万円前後/ボディのみ)
手ブレ補正の搭載など機能を強化しつつ、前モデルより手頃になりました。中判デジタルの画質は一度体験すると魅了されます。(大浦さん)
35mmフルサイズの約1.7 倍となる43.8×32.9mmの大型センサーを搭載し、豊かな階調表現や美しいボケを楽しめるモデル。ボディ内手ブレ補正機構を搭載しつつ、前モデルより軽量化。新画像処理エンジンにより、AFも強化している。
<SPEC>
撮像素子:有効約5140万画素ベイヤー CMOSセンサー/連写性能:最大約3コマ/秒/主な動画機能:フルHD(30P)など/本体サイズ約W150×H104.2×D87.2mm/本体重量:約819g
3. 小型サイズで驚きの高画質を実現
シグマ
「SIGMA fp L」(実勢価格:27万円前後/ボディのみ)
ポケットに入るコンパクトさと高解像度を両立した唯一無二のカメラ。人と違うカメラを使いたい人にもお勧めです。(大浦さん)
小型ボディに35mmフルサイズセンサーを搭載し、本格動画撮影への応用など独自のコンセプトが目を引くカメラ。従来モデルより有効画素数が2倍以上となり、AFも高速・高精度に進化。全15種のカラーモードも備える。
<SPEC>
撮像素子:有効約6100万画素裏面照射型 CMOSセンサー/連写性能:最大約10コマ/秒/主な動画機能:DCI 4K(24P)など/本体サイズ約W112.6×H69.9×D45.3mm/本体重量:約375g
4. クリエイティブな表現を手軽に楽しむ
オリンパス
「OLYMPUS PEN E-P7 14-42mm EZ レンズキット」(実勢価格:10万円前後)
PENシリーズらしい操作性や表現が楽しめます。小型なので普通のバッグでも持ち運びやすいところも特徴です。(大浦さん)
マイクロフォーサーズシステムを採用する新モデル。人気が高いOM-D E-M10 Mark IVのセンサーや画像エンジンを踏襲しつつ。デザインや操作系を一新。色味や粒状感などを自在に調節できる。14-42mm相当のレンズを同梱。
<SPEC>
撮像素子:有効約2030万画素4/3型Live MOSセンサー/連写性能:最大約15コマ/秒/主な動画機能:4K(30P)など/本体サイズ約 W118.3×H68.5×D38.1mm/本体重量:約289g
5. 高精細モニターでどこでも快適に撮影
富士フイルム
「FUJIFILM X-T30 II XC15-45mmレンズキット」(予想実勢価格:12万1000円前後)
アナログな操作感や、ファインダーを覗く楽しみがあるモデル。富士フイルムはレンズが豊富な点も魅力です。(大浦さん)
前モデルの小型ボディはそのままに、上位機と同等の撮影機能や高速AFを採用。背面モニターは約162万ドットと高精細で、タッチ操作に対応する。18種のフィルムシミュレーションも搭載。 15-45mm相当のレンズを同梱。11月発売。
<SPEC>
撮像素子:有効約2610万画素X-Trans CMOS 4センサー/連写性能:最大約 30コマ/秒/主な動画機能:DCI 4K(29.97P)など/本体サイズ約W118.4×H82.8×D46.8mm/本体重量:約 329g
※2021年10月6日発売「GoodsPress」11月号52-53ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/高橋智 写真/江藤義典>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/405381/
- Source:&GP
- Author:&GP