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コスパ最強「Amazon Fire TV Stick 4K Max」で4K対応PCモニターをフル活用!

テレビを簡単にAmazonプライムビデオやNetflixなどのサブスクやYouTube対応にできる定番デバイスが“FireTVスティック”。10月7日に発売された「Amazon Fire TV Stick 4K Max」は、4Kの高画質と共に第3世代「Alexa対応音声認識リモコン」も同梱。そして従来モデルからのパフォーマンス向上とWi-Fi6対応も果たし、アマゾンの通常価格で6980円で販売中です。

&GPでは以前、第3世代「Alexa対応音声認識リモコン」が登場したタイミングで、旧モデルとなった「Fire TV Stick 4K」の組み合わせレビューも紹介しています。

>> 「Fire TV Stick 4K」と「第3世代リモコン」でテレビのAmazon化も悪くないかも

つまり僕自身も現役の“FireTVスティック”ユーザーなのですが、今回は最近導入した27インチの4K対応PCモニターに「Amazon Fire TV Stick 4K Max」を組み合わせて検証していきます。

 

■サクサク感アップ&Wi-Fi 6対応が嬉しいポイント

まずは「Amazon Fire TV Stick 4K Max」の位置づけを。“FireTVスティック ”はすでに知っている、もしくはユーザーという人も多いと思います。HDMI端子に接続できるスティック型デバイスで、テレビをネット動画対応にできる便利デバイスです。ラインナップは低価格な2K版と上位モデルの4K版があり、2K版は4月に「Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)付属」と音声認識リモコン付きにリニューアル。そして今回レビューする「Amazon Fire TV Stick 4K Max」が、待望の4K版音声認識リモコン付きになります。旧モデル「Fire TV Stick 4K」よりも40%パワフルというスペックアップも果たしています。

今回はPCモニターとして最近導入したLG製の4Kモニター「27UN880-B」に「Amazon Fire TV Stick 4K Max」を接続しました。HDMI端子まわりがビジーなので、同梱のHDMI延長ケーブルを活用しました。電源も背面のUSB端子からにしています。電力不足のメッセージは出ますが問題なく動作しました。

セットアップを進めていきます。まずAmazonのアカウントを登録。リモコンによる音量操作を登録せずに進めたら(PCモニターはリモコン受光部がない機種が多い)、セットアップ完了です。

では画面を見てみましょう…アレ? これはもしかして旧モデル「Fire TV Stick 4K」とソックリでは。スペック上は“Fire OS 6”から“Fire OS 7”に上がりましたが…見比べても見た目は一緒でした。ホーム画面にはAmazonプライムのおすすめ、そしてアプリとしてNetflix、YouTubeに、DAZN、Hulu、アップルTV+、ディズニープラス、TVerなど動画配信系も導入でき、世代を重ねてきたので機能性は抜群です。

ちなみに、動画配信はYouTubeなど基本的なもの含めてすべてアプリ扱いで、アプリストアから導入する形になります。ただ、YouTubeなど人気アプリはホーム画面にも出てくるので簡単ですけどね。

リモコンは目立つところに水色のAlexaボタンがあり、YouTubeやプライム・ビデオ、Netflixも音声操作で呼び出しが可能。音声操作って“あっても使わない”などさまざまなご意見がありますが、僕はもうテレビどころかスマホの動画検索も音声操作しているので気になる部分です。そしてこのモデルの音声操作は、旧モデルと比べて劇的に進化しています。

では動画を見てみましょう。Amazonプライム・ビデオの動画を再生してみます。

話題の最新作『シンデレラ』は、UltraHD(4K)画質で再生可能でした。動画配信って、ついついPCで再生してしまいがちですが、プライム・ビデオはChromeでの再生はHD画質までしか出ないので、PCモニターでも「Amazon Fire TV Stick 4K Max」を導入する理由は大アリなんです。

唯一困るのは、これはモニター側の問題なのですが、リモコンで音量操作ができないこと。とはいえモニター側のボタンでなら操作できるし、モニター側のヘッドホン端子にPCスピーカーを繋げばスピーカー側で調整できるので、個人的には気になりませんでした。

そして旧モデルユーザーとしてどうしても気になるであろう、新旧の違い。写真右が新モデルで左が旧モデルで、サイズは一緒でロゴが変わったのみ。別に持っていた第3世代「Alexa対応音声認識リモコン」(写真左端)は新モデルのリモコンと同じでした。

パフォーマンスの向上については、実はホーム画面では比較的動作が軽いのであまり違いは感じられません。しかしYouTubeのアプリ起動時間を測ってみると、旧「Fire TV Stick 4K」の約4.4秒に対して、最新の「Amazon Fire TV Stick 4K Max」は約3.7秒。体感でも差が分かるくらいに高速化しています。

また実際に操作してみて違いが出たのが、Amazonプライム・ビデオの画面。元々ホーム画面よりも表示が重く、旧モデルは“カッ、カッ、カッ”とページをめくるような若干ゆったりした感じがありましたが、新モデルは“ガツ、ガツ、ガツ”と機敏な動作に。ちなみに、動作音は比喩ではなく実際に新しくなっています。

*  *  *

今回は27インチの4Kモニターに「Amazon Fire TV Stick 4K Max」を挿して使ってみたのですが、“PCモニター環境でちゃんと4K/HDRで動いてくれる”っていいですね。裏を返すと、動画配信の場合、4Kモニターがあっても活用できていないケースがるわけで、どうせHDMI端子も余ってるしちょうどいいのではという気がしました。もちろん、動画配信関連が厳しい時代遅れになってきたちょっと前の4Kテレビに接続して、最新サブスク対応&音声操作可能という使い方をしてもOKですよね。

そしてなにより価格が反則級。パフォーマンス向上とWi-Fi6対応、しかも第3世代「Alexa対応音声認識リモコン」まで同梱してアマゾンの通常価格で6980円って、どう考えても安すぎ。テレビ周りの動画配信で困っている人がいたら、「Amazon Fire TV Stick 4K Max」買っておけ、これが業界標準だと言ってもいいかもしれません。

>> Amazon.co.jp「Fire TV」

 

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長

 

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