物性科学の研究に取り組む東京大学物性研究所(以下、物性研)は、最先端の研究・実験を見学・体験できる年に一度の一般公開を2021年10月23日、昨年に引き続きバーチャル空間で開催します。
スパコンの話や参加できる実験などを展開
今回の一般公開では、サイエンスカフェやデモ実験などを展開し、参加者はバーチャル空間ですべてのイベントに参加可能です。
また、高校生など進学を考えている人におすすめなのが「学生サイエンスカフェ」。現役大学院生がリアルな学生生活を語り、参加者の疑問に答えます。
デモ実験では、爆破を伴う危険な強磁場発生の実験を見られたり、参加者がネット越しに装置を操作してレーザー加工で金属に絵を描く体験ができたりと、普段はできない体験もできるようです。
物性研とは?
物性研は、1957年に東京大学附置の全国共同利用研究所として設立されました。設立当初から、研究・人材育成・共同利用・共同研究を主要な軸として活動。2010年には、共同利用・共同研究拠点の中の物性科学研究拠点として文部科学省から認可を受けています。
研究領域では、エレクトロニクスをはじめエネルギーや材料分野などの産業を支えるさまざまな物質の性質を根元から解明し、新物質の合成・新規なナノ構造の作製・独創的な測定手法の開発などの実験的研究と、新たな概念・モデルの提唱や計算手法の開発といった理論的研究に取り組んできました。
そういった研究・実験内容を一般公開するのがこのたび紹介したイベントです。なお、2020年の一般公開では、強いレーザーで超撥水効果のある模様を描き、水滴の動きを見る実験や、アト秒(0.000000000000000001秒)という一瞬だけ光るレーザーを使った実験などを公開しました。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/164427
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口