SNS大手のFacebookは現地時間10月17日、同社の取組により、Facebookにおけるヘイトスピーチの投稿が半減し、まん延率が0.05%となったと発表しました。
Facebookがヘイトスピーチのまん延率を公開
Facebookによると、同社はヘイトスピーチを自動検出するシステムを運用しており、担当による内容確認等を経て、投稿の削除等を実施しています。
同社によると、Facebook上でヘイトスピーチの投稿が行われ、ユーザーが閲覧できる状態となる「まん延率」は2021年第2四半期(4月~6月)に0.05%となりました。
2020年第3四半期のまん延率は0.10%~0.11%だったため、Facebookはシステムの運用等により9カ月でまん延率を半減させることができたと主張しています。
なお、システムに用いる人工知能(AI)の改善および拡張が、ヘイトスピーチのまん延率の低下に貢献した模様です。
2016年からヘイトスピーチ等の投稿を削除する取組が行われており、開始当初は、削除対象の検出の大部分はユーザーからの通報に依拠していましたが、現在ではFacebookが運用するシステムによる検出が97%に達しています。
リーク情報に対抗か
10月上旬には、Facebookのプロダクトマネジャーを務めた元社員が内部資料をリークし、同社が利益を優先してユーザー保護を怠っていると告発しており、Facebookを批判する声が高まっています。
Facebookは今回のプレスリリースにおいて、「リークされた社内文書のデータ」により、同社の取組が不適当であり、隠ぺいが行われていると指摘されていると言及し「それは真実ではない」と反論しました。
今回の発表により、ヘイトスピーチのまん延を積極的に防いでいることを示し、ユーザー保護を重視している姿勢をPRする狙いがあるのかもしれません。
Source:Facebook
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-412858/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania