ソースネクスト株式会社は、NPO法人Silent Voiceと連携し、聴覚障がいのある生徒(児童)の所属する学級に、AIボイス筆談機「ポケトークmimi(ミミ)®」を無償で貸し出すと発表。2021年10月18日より、貸し出しを希望する全国の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の学級を募集し、2021年11月~2022年3月末までの約5カ月間、最大300の学級への無償貸し出しを行います。
「ポケトークmimi®」の特徴
無償貸し出しの背景
「ポケトークmimi®」は、もともと加齢性難聴の方との快適なコミュニケーションをサポートする機器として開発されたといいます。しかし、ソースネクストはSilent Voiceと出会い、聴覚障がいのある子どもたちの「相手の口元を見て推測する」という意思疎通が、新型コロナの影響でマスクを着用するようになってから困難になったという課題を認識しました。
そこで両者は、共同プロジェクトを発足し、全国の聴覚障がいのある生徒(児童)の所属する学級への「ポケトークmimi®」貸し出しを検討。今後、11月より希望学級へ端末を順次配布・使用を開始し、12月末に中間アンケートを、2022年3月末に端末の返却と最終アンケートを実施するようです。
今回のプロジェクトについてSilent Voice 代表理事の尾中友哉氏は、「私たちは毎日聴覚障がいのある子どもや保護者の方々に触れ合う中で、聞こえる人々とはまた違った”コロナ禍”の存在を感じてきました。伝わる手段を1つでも増やし『わかる』を1つでも増やせることが、”コロナ禍”に貴重な学校生活を送っている聴覚障がいのある子どもたちの前進に繋がれば幸いです」とコメントしています。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/164691
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口