関西国際空港を運営する関西エアポート株式会社は、2021年5月に川崎重工業株式会社らが開発した自動PCR検査ロボットシステムを導入。国内初の空港での国際線出発旅客向け検査サービスの開始を目指しています。
そしてこのたび、セコム株式会社とのパートナー契約のもと、自律走行型巡回監視ロボット「セコムロボット X2」を2021年10月25日より導入すると発表しました。今回は、関空に採用された2種類のロボットについて紹介していきます。
約80分の検査を1日最大2,500検体
「自動PCR検査ロボットシステム」は、川崎重工とシスメックス株式会社および株式会社メディカロイドが共同で開発。関空の出発ターミナル入口(4F)に設置されています。
同システムは、世界標準のリアルタイムRT-PCR検査方式を採用し、約80分での検査を実現。厚生労働省・医師会の推奨手法に沿った手順で、1日に最大2,500検体を全自動で検査することができるといいます。また、遠隔監視が可能なロボットによる高精度な大量検査を安定して実施できるため、運用の簡易化・省人化および医療従事者の負担軽減が期待できるようです。
さらに、同システムは40フィートコンテナに収まる省スペース設計な上、コンテナとして移動もできるため、さまざまな場所での活用が可能だといいます。
巡回警備やゴミ箱点検などを実施
同ロボットは、関空の第2ターミナルビル(国内線)および関西空港駅にて導入予定。警備業務において人とロボットの力を融合させることで、より高度なセキュリティを提供するとともに、警備の効率化を実現できるといいます。ちなみに、同ロボットは2019年6月に提供が開始され、成田国際空港にて初導入されました。
関西エアポートは、今後も最先端技術を積極的に導入し、利用者の旅を支える安全の確保と空港を安心して利用できる環境づくりを進めていく構えです。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/164750
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口