Appleのハードウェアといえば、iMac、iPod、iPad、そしてiPhoneを作り上げたジョナサン・アイブ氏がすぐに思いつきますが、Apple製品はアイブ氏が退社した後、顧客が求める機能により重点が置かれるようになり、むしろデザインが改善した、とBloombergが報じています。
デザイン重視の結果生じた弊害も
新型iMacのデザインにも携わったとされる、アイブ氏がAppleを退社したのは2019年のことです。同氏は、自身のデザイン会社「LoveFrom」を立ち上げ、最近フェラーリとの長期コラボも伝えられたばかりです。
しかし、アイブ氏のデザイン重視の姿勢は、予期しなかった弊害を生むこともありました。デバイスの薄さを追求するため導入されたMacBookのバタフライキーボードは、埃やゴミの侵入に弱い設計となってしまい、集団訴訟にまで発展したのが記憶に新しいところです。
新型MacBook ProでAppleの新たなスタンスが反映
Appleは日本時間19日に開催したイベントで、新型MacBook Proを発表しました。同機からはかねてから不評だったTouch Barが取り払われ、代わりにHDMI端子など、多くのポートが搭載されています。
このような製品仕様は、アイブ氏がAppleの最高デザイン責任者を務めていたらありえなかったに違いない、とBloombergのアレックス・ウェブ氏はコメントしています。現在では、Appleの工業デザインチームはエバンス・ハンキー氏が率いています。
「ジョナサン・アイブ氏が去ってからは、機能よりも美しさを優先するような重力はありません」と、イギリス南部にあるUCA芸術大学で工業デザインの教鞭をとるポール・ファウンド氏は述べています。「後継者は顧客の声により耳を傾けるようになりました」
Source:Bloomberg
Photo:California College of the Arts – CCA/YouTube
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania