近年、政府衛星データの公開が進んでいますが、無料で公開されているデータの解像度は10m程度に留まるといいます。
そこでさくらインターネット株式会社は、シャープ株式会社の超解像技術を活用し、衛星データの解像度を疑似的に上げるツール「Tellus-Clairvoyant(テルース-クレボヤント)」を開発。さくらインターネットが開発・運用する衛星データプラットフォーム「Tellus」の公式ツールとして、2021年10月21日より無料提供を開始しました。
2倍または4倍の解像度
「Tellus-Clairvoyant」は、深層学習モデルによる超解像処理を行い、「AVNIR-2」と「PALSAR-2」の衛星データの解像度を2倍または4倍に引き上げることができる加工ツールとして開発されました。
同ツールは、衛星データプラットフォーム「Tellus」の公式ツールとして、「Tellus」内の「マーケット」において無料提供されています。
「Tellus」について
「Tellus」は、さくらインターネットが経済産業省事業として開発・運用する、クラウド上で衛星データの分析ができる日本発のオープン&フリーな衛星データプラットフォーム。
これまで日本では、衛星データは一般的に利用しやすい環境にはなく、衛星データの産業利用は限定的な状況でした。この状況を打開し得るのが、衛星データおよびその分析・アプリケーションなどの開発環境を原則無料で提供する「Tellus」。衛星と地上の複数のデータをかけ合わせた新たなビジネス創出をサポートしています。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/165018
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口