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NFT博物館を実現するNFTマーケットプレイス「Apollo」とは?

2021年に急速な市場拡大をみせるNFT(非代替性トークン)。ブロックチェーン技術を活用し、コピー不可の唯一無二のデジタルデータを作成できるNFTは、アート作品やゲーム、電子書籍などその対象を広げています。そんなNFTを扱うマーケットプレイスも続々登場。2021年8月には、楽天グループ株式会社もNFT事業に参入し、「Rakuten NFT」を展開することを発表しました。

そんな中、株式会社H.S.Pは、一般財団法人NFT鳴門美術館と事業提携し、美術館・博物館専用NFTマーケットプレイス「Apollo(アポロ)」を共同開発中。そしてこのたび、奈良県田原本町の唐古・鍵 考古学ミュージアムにある1921点の重要文化財も取り扱うことを発表しました。このマーケットプレイス「アポロ」は、2021年11月中旬頃のリリースを予定しているようです。

美術品のNFT化・販売・流通などを一本化

「アポロ」では、芸術作品の分割所有を実現するさまざまな機能を提供します。例えば、作品の一括管理や二次流通市場の構築、現物芸術品の分割デジタル所有権管理デジタルアート・NFT組成の支援、FunTech(ファン活性化技術)を活用した作家とファンのためのプラットフォーム構築、展示会などの企画代行などがその一例です。

「アポロ」は、NFTの特性を生かし、美術館・博物館の信用と価値の高さを担保しながら、リアル作品のデジタル化、そして流通までを一本化するプラットフォームとなる見込み。なお、円の取り扱いも可能となるようです。

弥生時代の実物資料もNFT化

「アポロ」の共同開発を手がける一般財団法人NFT鳴門美術館は、美術品などのNFT化を普及させるべく、2021年8月に一般財団法人鳴門ガレの森美術館から改称。11月に美術館名を「鳴門ガレの森美術館」から「NFT鳴門美術館」に変更し、再オープンすると発表しています。

再オープンに先がけてリニューアルされたHPでは、「ディズニーシリーズ」「ゴルフシリーズ」「アメリカ時代」「フランス時代」など幅広いカテゴリの作品一覧を見ることが可能です。

そしてこのたび、「アポロ」での取り扱いを発表したのが唐古・鍵 考古学ミュージアムが有する1921点の重要文化財。約2,000年前の弥生時代の生活文化を知ることができる貴重な実物資料がNFT化されるとのことです。

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(文・Higuchi)

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