Appleから単体発売された「ポリッシングクロス」を購入してみたので、身の回りのさまざまなApple製品を拭いてみたところ、得意な汚れと苦手な汚れがわかりました。簡単に拭き取り能力をアップさせる方法も分かりました。
ポリッシングクロスを買ってみた
Appleは、新型MacBook Proなどと同時に、さまざまなディスプレイをきれいに拭き取ることのできる布、ポリッシングクロスの単体販売を開始しました。
Appleはポリッシングクロスの「互換性」として、ディスプレイをもつ各種Apple製品に適合すると説明しており、スクロールなしには表示できないほどの製品を列挙しています。
ポリッシングクロスで本当にあらゆるApple製品のディスプレイがきれいになるのか興味を持った筆者は、購入して汚れを拭き取ってみることにしました。
消毒用アルコールの使用もOK
ポリッシングクロスのパッケージは横長で、封筒のようです。右側にライトグレーのポリッシングクロスがデザインされています。
パッケージ背面には「Nano-textureガラスを含むすべてのApple製品のディスプレイに安全に使用できます」と説明があります。製造は2021年9月と印字されています。
パッケージは、iPhone13シリーズの外箱と同様、プラスティックフィルムが使われておらず、ミシン目部分を引いて開封します。
パッケージには、ポリッシングクロスと一緒に、使用方法が書かれた厚紙が入っており、以下の説明があります。
すべてのApple製品のディスプレイおよび本体表面に安全に使用できます。Nano-textureガラスに付着した落ちにくい汚れを落とす場合、あまり頻繁でなければ、70%イソプロピルアルコール(IPA)溶液で湿らせて拭いてもかまいません。
70%イソプロピルアルコール(IPA)は、ドラッグストアなどで販売されている、手指消毒用アルコール液が該当します。Appleは、世界的に新型コロナウイルスが猛威を奮っていた2020年3月、一部製品のお手入れに消毒用アルコールを利用してもよい、と案内しています。
しっかりした厚みの起毛素材
ポリッシングクロスは、しっかりした厚みがあり、表面が起毛加工されています。右下に、直径1.5センチほどのAppleロゴが刻まれています。
サイズは縦横とも約16センチです。
重さを測ってみたところ、約10グラムでした。
色々なApple製品を拭いてみた
まずは、毎日使用している、2017年モデルのMacBook Proのディスプレイを拭いてみます。
賛否両論のバタフライキーボードの隙間にゴミが入って文字入力に支障をきたし、修理期間中に不便な思いをした反省から、キーボードカバーを取り付けていること、最近の空気の乾燥によりハンドクリームをつける機会が増えていることもあり、キーの形に汚れが付着しています。
(ポリッシングクロスで拭けば、たちまちピカピカに…)と思いながら拭いてみます。
しかし、一部の汚れは落ちたものの、全体としてはポリッシングクロスに付着したホコリと汚れを塗り広げたような、残念な状態になってしまいました。
ガラスフィルムを貼ったiPhone12 Pro Max
気を取り直して、ガラスフィルムを貼ったiPhone12 Pro Maxのディスプレイを拭いてみます。あまり目立ちませんが、指紋の汚れがついています。
こちらは、軽く拭くだけで表面の汚れがきれいになりました。
裸のApple Watch Series 5
何も貼っていないApple Watchの画面も拭いてみます。光を当ててよく見ると、汚れとともに、ディスプレイ表面に細かい傷も目立ち、改めて触れてみると表面は小さな傷のせいでザラザラしています。
拭いていると、ポリッシングクロスから出るホコリが付着してしまい、結果的に拭く前よりも汚くなってしまいました。
樹脂製フィルムを貼ったiPad mini(第6世代)
抗菌効果のある樹脂製フィルムを貼ったiPad mini(第6世代)のディスプレイは、握られるベゼル部分を中心に汚れが目立ちます。
樹脂製フィルムとポリッシングクロスの相性が良くないのか、汚れを塗り広げるような結果になり、こちらも拭く前の方がきれいでした。
ガラスフィルム付きのiPad Air(第3世代)
7歳の娘のゲーム端末と化している、ガラスフィルムが貼られたiPad Air(第3世代)も拭いてみます。魚のウロコのように指紋がついています。
こちらは、軽く拭き取るだけできれいになりました。
ぬるま湯で湿らせてみた
Appleは、MacBookシリーズのお手入れ方法として、以下のとおり案内しています。
糸くずの出ない柔らかい布を水で湿らせて、コンピュータの画面を拭きます。落ちにくい汚れを落とすには、70 パーセントのイソプロピルアルコール (IPA) 溶液で布を湿らせて使ってもかまいません。
そこで、ポリッシングクロスをぬるま湯で湿らせて絞ってみました。
湿ったポリッシングクロスで、MacBook Proのディスプレイを拭き直してみたところ、みるみるきれいになりました。
iPad mini(第6世代)も、見違えるほどきれいになりました。
残念な状態だったApple Watchも、だいぶきれいになりましたが、Apple Watchは水洗いが一番きれいになるかもしれません。
濡らすと格段にパワーアップするポリッシングクロス
ポリッシングクロスは、ガラスフィルムのようなツルツルした表面についた汚れは、乾いた状態でもきれいに落とせます。
しかし、ハンドクリームのような油っぽい汚れ、樹脂製フィルムの上についた汚れは、乾いたままだと苦戦する傾向があるようです。
乾いたポリッシングクロスで落ちにくい汚れは、湿らせた状態で拭くだけで簡単に落とせることもわかりました。さらに落ちにくい汚れは、消毒用アルコールで湿らせて拭くと良さそうです。
ちなみに、濡らすとAppleロゴがやや見えにくくなります。
ポリッシングクロスは、Appleのオンラインストアで1,980円(税込)で販売されており、単体購入でも送料は無料です。Apple Storeで販売されているAppleロゴ入り製品としては、おそらく最安値と思われます。
なお本稿執筆時点では、Appleオンラインストアでは2022年1月の配送予定と案内されています。
参照:Apple ポリッシングクロス, 製品のお手入れ方法
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-415356/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania