Appleが開発者向けに公開したiOS15.2ベータで、子供を不適切なコンテンツから保護する「Communication Safety(コミュニケーションの安全)」機能に関するメッセージが発見された、と米メディアMacRumorsが報じています。
iOS15.2ベータでコードを発見
iOS15.2ベータから、子供がiPhoneやiPadなどの「メッセージ」アプリで性的な画像を送受信した際に表示される警告メッセージが確認された、とMacRumorsが報じています。
ただし、iOS15.2ベータのコードからメッセージは確認できるものの、利用者を子供に設定したデバイスでも画像の送受信に際して警告が表示されないため、現段階で機能が有効化されているかは確認できない、と同メディアはコメントしています。
信頼できる大人への相談を促すメッセージ
iOS15.2ベータからは、「あなたは一人ではありません。いつでも信頼できる大人や訓練を積んだ専門家に助けてもらえます。この人物をブロックすることもできます」「不快に感じたり、助けてほしいと思ったら、信頼できる誰かに相談してください」など多数のメッセージが発見されています。
同機能は、子供の年齢が13歳以上か13歳未満かで動作が異なります。また、保護者がファミリー共有を設定している必要があります。
13歳以上の子供がポルノ画像を開いても保護者に警告は届きませんが、13歳未満の子供がポルノ画像を開くと保護者に警告されます。
児童ポルノ通報機能の導入は延期を発表
Appleは、2021年8月に子供を性的虐待から保護する以下3つの機能の導入を発表しました。
- 「メッセージ」アプリで性的画像を送受信すると子供と保護者に警告し、画像をぼかす
- 性的虐待画像として登録された画像を検出し、報告する
- SiriやSpotlight検索で児童保護に関する情報の提供
このうち、児童の性的虐待に該当するとデータベースに登録された画像を通報する機能についてはプライバシー保護の観点からの問題や、政府による検閲や弾圧につながる危険性が専門家らから指摘され、Appleは9月に導入の延期を発表しています。
Source:MacRumors
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-415688/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania