Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が、世界的な半導体不足とコロナ禍による製造の混乱が、同社の収益を約60億ドル(約6,815億円)押し下げた、との見通しを語っています。
供給不足が業績に影響
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、CNBCのインタビューに対し、供給不足により、Appleの業績に約60億ドル(約6,815億円)の影響が出たことを明らかにしました。
供給不足の内容についてクックCEOは、世界的に続く半導体不足と、東南アジア地域における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による製造の混乱を挙げています。
業績は四半期記録を更新も業績見通しは発表せず
Appleが発表した2021年度第4四半期(2021年7月〜9月)の業績は前年同期比29%増加し、同四半期としての最高記録を更新しました。
2022年度第1四半期(2021年10月〜12月)の業績についてクックCEOは、コロナ禍による製造上の問題は大幅に改善され、堅調な成長を期待していると述べたものの、世界的な半導体不足は続くだろう、との見通しを語りました。
ただし、世界的に不足しているのは従来型のチップであり、iPhoneやMacなどに用いられるAppleシリコンに用いられる最先端のチップへの影響は比較的小さい、とも語っています。
Appleは、引き続きコロナ禍による影響が見通せない、としてホリデーシーズンが含まれる重要な時期である2022年度第1四半期の業績見通しを発表していません。
Source:CNBC via MacRumors
(hato)
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