TikTok LIVEはこれまで、クリエイターがファンからギフトをもらうことはOKだったが、これからはチップとしてお金をもらうこともできる。TikTokは現在、このチップ機能をテスト中であり、そのテストはしばらくは小規模で、広範囲で利用はできないという。
この機能を見つけたクリエイターのJera Bean(ジェラ・ビーン)氏は紹介動画を投稿し、ビデオをポストし、れをさらにソーシャルメディアコンサルタントのMatt Navarra(マット・ナバラ)氏がTwitterで拡散した。
TikTok is rolling out a Tips feature to some creators
h/t jera.bean https://t.co/fmrfuxdkrG pic.twitter.com/hufl2qopk2
— Matt Navarra (@MattNavarra) October 27, 2021
TikTokが一部のクリエイターへのチップ機能を展開している。ありがとうjera.bean。
彼女の動画では、自分のTikTokアカウントの設定にある新機能と、TikTokが詳細に要件を書いている表示が披露されている。
限定的なテストに参加したクリエイターは、10万人以上のフォロワーを持ち、ステータスがよければ、この機能を申請することができると画面では説明されている。クリエイターがこの機能を利用するための申請を行うと、アカウントが承認されたときに通知される。承認されたクリエイターには、プロフィール上に「Tips(チップ)」ボタンが表示され、フォロワーがそのボタンを使って直接支払いを行うことができるようになりる。
チップのページには、クリエイターが受け取った金銭は直接クリエイターに渡され、TikTokが手数料を取ることはないと書かれている。今後、TikTokがクリエイターのTipsをテスト段階にとどめた場合、TikTokがクリエイターの「チップから利益を得ることを計画しているかどうかはわからないが、その可能性はありそうだ。TikTokの広報は「コミュニティを価値あるものにし、TikTok体験を充実させえる方法を、常に考えている」という。
TikTokはこのところ、このプラットフォームでクリエイターの生活が成り立つために、いろいろな収益化方法を考えてきた。2020年同社は2億ドル(約227億円)のファンドを導入して、米国のクリエイターの収入を補うことにした。またクリエイターとブランドのパートナーシップやスポンサー契約を仲介して、ライブストリームの収益化を助けている。このようにTikTokは収益化努力に熱心であるため、クリエイターがフォロワーから直接金銭を受け取ることができる方法を実験しても不思議ではない。
TikTokのチップ機能は2021年前半にTwitterが導入した「Tip Jar」機能によく似ており、TikTokだけがクリエイターの収益化方法の開拓に熱心なわけではない。TikTokと同じくTip Jarも、非営利団体やジャーナリスト、エキスパート、クリエイターなどの、選ばれたユーザーグループが利用できる。
TikTokとTwitterのような直接チップを渡す方式は、もっとお金になりやすい方法でクリエイターに金銭を提供するYouTubeやInstagramといったプラットフォームに対抗する手段のようだ。
画像クレジット:Lionel Bonaventure/Getty Images
[原文へ]
(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)