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焚き火だけでなく街でも着たい!シームレスに使える難燃アウター4選

コロナ禍で高まったキャンプ人気。中でも注目を集めたのが“焚き火”です。キャンプにハマった人の多くが焚き火を経験したからではないでしょうか。それぐらい焚き火には人を惹きつける魅力があります。

ただ、焚き火の前で夢中になって談笑したり、料理をしたりしていたりすると、いつの間にか火の粉が飛んできて、大事なアウターに穴があいてしまったという経験はありませんか?

そうなると、せっかくの楽しかった思い出を帳消しにされてしまいます。

火の粉問題を解決するために、ここ数年、多くのアウトドアブランドから難燃ウエアが登場しています。そして今年は焚き火シーンだけでなく街着としても使えるおしゃれな難燃アウターが急増。

そんな、アウトドアと都会をシームレスで着用できるファッション性の高さやシーンを選ばない機能性を持つ、おしゃれで火の粉に強い難燃アウターを4つ紹介します。

 

1. 環境や目的に合わせて組み合わせは自由の難燃マンパ

ザ・ノース・フェイス
「ジップインマグネファイヤーフライマウンテンパーカ」(3万4100円)

ザ・ノース・フェイスの難燃ウエアといえば、コーデュラナイロンと難燃性を持つアクリル素材の混紡生地“ファイアーレジスタント”を使った「ファイヤーフライ」シリーズです。

中でも、アウトドアシーンだけでなく普段でも使いやすいナチュラルな風合いや大型のポケットによる収納力で人気の難燃マウンテンパーカがアップデート。環境や目的に合わせてアウターとインナーの組み合わせを自由に変えられる“Zip in Magne System(ジップ イン マグネ システム)”対応モデルになりました。

▲「ジップインマグネエクストリームバーサロフトジャケット」(2万6400円)

“ジップ イン マグネ システム”とは、ザ・ノース・フェイスが新たに提案するレイヤリング・システムで、アウターとインナーを“ジップ”と“マグネット”で連結することで、さまざまな環境を快適に過ごせる新コレクションです。

例えば、インナーにフリースを組み合わせれば、フリースの暖かさを持った難燃マウンテンパーカにグレードアップ。また、このフリースは静電気の発生を抑える静電ケア設計が採用されているなど、それぞれ単体使いできるクオリティの高さもポイントです。

メインジップと首裏のマグネット、袖口のスライダーで別売りのアウターとドッキング。単純に重ねて着る場合と比べて一体感が高くなっているため、ウエアのもたつきをなくしてくれるだけでなく、レイヤリングによる着脱の手間も解消。キャンプやアクティビティで快適に過ごせますよ。

>> ザ・ノース・フェイス「Zip in Magne System」

 

2. フォーマルデザインでリバーシブルな難燃キャンプコート

ノルディスク
「CAMP COAT」(5万9400 円)

デンマーク生まれのノルディスクの原点でもある「レガシーシリーズ」から着想を得て2021年にスタートした、ブランド初となるライフスタイルライン。フォーマルキャンプをテーマに日常とアウトドアをシームレスにつなぐデザインと機能性が特徴です。

この「CAMP COAT」は、通常のワークコートには見られない立体的で上品なシルエットで都会的な印象に。着こむごとに体に馴染んでいく、耐久性、保温性、通気性に優れたリネンとコットンを混紡したオリジナルの11号帆布に、難燃加工“PROBAN(プロバン)”が施されています。

大容量のパッチポケットや内側のファスナーポケットによる収納力に加えて、ハンマーループなどキャンプで重宝するディテールもの魅力のひとつ。ブランドを象徴する“生成り色”と、袖や上襟に配されたブラックのコーデュロイ地のコントラストに、ノルディスクらしい上品さとクラフツマンシップを感じます。洗濯をしても効果が持続される難燃加工素材なのでガシガシ使えますよ。

▲裏返した状態

センターや袖には道具がなくても付け替えができるチェンジボタンを採用。例えば、作業で汚れてしまっても、裏返して綺麗な状態で食卓を囲める、というようにシーンに合わせてリバーシブルで使い分けられます。ノルディスクのテントに通じる実用性と上品さを併せ持ったファッション性の高い難燃コートです。

>> HYGGE STORE by NORDISK

 

3. 単体でもセットアップでもOK!マーモット初の難燃アウター

マーモット
「バーナビージャケット」(1万8700円)

アウトドアブランドとして初めて“GORE-TEX”をギアに採用するなど、既成の価値観に囚われない姿勢で今日のアウトドアファッションのベースを築いたブランドとして有名なマーモット。そんなマーモットから初めて難燃素材“BURN DEFENDER”を使ったキャンプウエアが誕生。クラシックな風合いを持つコットンをベースに難燃繊維を織り込むことで耐火性をUP。火の粉が服に飛んできても自己消火を促すため、お気に入りのウエアに穴が…という事態を避けられます。

▲両サイドに配された胸ポケットを内側から。メッシュの部分全てが収納スペースになっている

外見以上の収納力を持つ両胸に配された縦ポケットに加えて、左右の腰に配された大型ポケットにはグローブなど大きなギアも収納可能。難燃性だけでなくキャンプにぴったりの多ポケットによる収納力は、テント設営時などでも手ぶらで過ごせます。また、静電気帯電防止効果を持つ“導電性繊維”も織り込まれているため、冬場の乾燥した時期の静電気による不快感を軽減してくれます。

▲「バーナビーパンツ」(1万6500円)、「バーナビーベスト」(1万4300円)

別売りで同素材を使用したベストとパンツも登場。さらに「BURN DEFENDER」シリーズとして、難燃加工を施したキャップとハットも発売されます(11月中旬発売予定)。それぞれ単体でもいいですが、全身で着用することで手軽にオシャレを楽しめる高いファッション性も魅力です。

>> マーモット

 

4. 都会的コートも前後変えればスモック型の難燃アウターに早変わり

カリマー
「camp 2 way jkt」(1万6500円)

長年アウトドアで培ってきた経験を生かした機能や実用性をファッションと掛け合わせて生まれる、新たなアウトドアスタイルを得意としているカリマー。そんなカリマーを象徴する一着がこの「camp 2 way jkt」です。一見すると街着で流行っているラペルコートのようなデザインですが、実は焚き火にうれしい難燃ウエア。難燃糸が織り込まれているため、キャンプでも街着としても着用できる機能とデザイン性を兼ね備えています。

街で着る時は前開きのアウターとして都会的な着こなしに。ラペル上部の首周りにあるドットボタンを閉めれば、前合わせのノーカラーコートのようにも羽織れます。現代のライフスタイルに合わせた抗菌加工が施されたサイドポケットもポイントです。

また、オーバーサイズなシルエットはダウンジャケットなどのボリュームアウターの上にも合わせられるため、キャンプ時にさらっと羽織って火の粉避けアイテムとして使うのもおすすめです。

そして最大の特徴は前後ろを逆にしても着用できること。お腹のあたりについた大容量ポケットを前面にしたスモック仕様で着れば、防風性にも優れたアウターに早変わり。難燃エプロンのようにも使えるため、焚き火前の作業にもぴったりです。ちなみに、大容量ポケットにまとめてしまえるポケッタブル仕様なので持ち運びもラクチンです。

>> カリマー

 

<取材・文/宇田川雄一 写真/田口陽介>

宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。

 

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