M1 Proを搭載した14インチMacBook Proの分解レポートを、iFixitが公開しました。同メディアは最終的な修理しやすさのスコアを、10点中4点としています。
バッテリーにはプルタブが付属
iFixitは分解作業の開始時点で、バッテリーにプルタブが付属しており、従来のようにのりづけされていない点を指摘していました。そのため、これまでバッテリー取り出しをMacBook分解の最後のステップとしていたのが、今回は分解の最初の段階でバッテリー取り出しを行っています。
外側の4個のバッテリーセルには引っ張ると伸びる薄い、白いタブ(iPhoneとMacBook Airのバッテリーにも付属)が付属しています。またバッテリーが以前のモデルとは異なり、ロジックボードの下側に配置されていません。また中央の2個のバッテリーセルも、トラックパッドを外すと取り出すことができました。
分解の結果、16インチMacBook Proのバッテリーは99.6Wh(11.45V、8,693mAh)でした(2019年版16インチMacBook Proの99.8Whよりやや小さい)。14インチMacBook Proのバッテリー容量は69.6Wh(11.47V、6,068mAh)で、2020年版M1 MacBook Proの58.2Wh(11.41V、5,103mAh)から大きく増量していることがわかりました(画像上は16インチ、下は14インチMacBook Proのバッテリー)。
一部部品はモジュラー式、一方ではんだづけされた部品も多い
修理しやすさの観点からいうと、USB-Cポート、MagSafeポート、ヘッドホンジャック、そしてトラックパッド、ファンはすべてモジュラー式であり、交換可能となっていました。
一方でSDカードスロットとHDMIポートはロジックボートにはんだづけされていました。またストレージもはんだづけされているため、交換することはほぼ不可能です。
ディスプレイを自分で交換するとTrue Tone機能が消失
ディスプレイについては、以前よりも交換がしやすくなっているとiFixitは記しています。しかし同メディアが実験した結果、ユーザーが自分でディスプレイ交換を行うと、True Tone機能(周囲の光に合わせてディスプレイの色や明度を調節する機能)が使えなくなってしまうそうです。
iFixitはストレージやスピーカーを含む複数の部品がはんだづけされていることや、コレまでと同じようにペンタローブネジが使われていること、またキーボードがほぼ交換不可能である点を挙げ、新型MacBook Proの修理しやすさのスコアを10点中4点としています。
分解の詳しい解説についてはiFixitのページを参照してください。
Source:iFixit
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-416604/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania