ソーシャルアプリではユニークなサウンドを利用できるようにすることがライバルに対するアドバンテージになる。米国時間11月1日、SnapchatはNBCユニバーサルとの契約により、NBCUのさまざまな映画やテレビ番組からライセンスされたオーディオクリップを利用できるようにすると発表した。この最新機能により、ユーザーは自分のSnapに「サタデー・ナイト・ライブ」や「The Office」などのお気に入りコンテンツからオーディオクリップを追加し、他の人に送ったりSnapchatのSpotlightに投稿したりすることができる。
サウンド付きのSnapを受け取った人は、上へスワイプしてそのサウンドが使われていた映画やテレビシリーズのタイトルを確認できる。「このサウンドを再生」リンクからウェブページを開くとストリーミングのプラットフォームが表示され、その映画やテレビ番組を見ることができる。人気のテレビ番組や映画のオーディオを使えるようになっていて「40歳の童貞男」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「Billy Madison」「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」「寝取られ男のラブ
Snapのコンテンツおよびパートナーシップ担当シニアバイスプレジデントのBen Schwerin(ベン・シュヴェリン)氏は発表の中で「NBCユニバーサルにはアイコン的な作品がそろっており、Snapchatユーザーはお気に入りの映画やシリーズから自分のスナップに引用して大切な瞬間を完璧に表現することを楽しんでくれるでしょう」と述べている。
Snapchatは、ユニバーサルミュージックグループ、ワーナー・ミュージック・グループ、NMPA(全米音楽出版社協会)、ソニー・ミュージックパブリッシング、Warner Chappell、Kobalt、BMGなど、音楽業界の多くのスタジオや企業とも提携している。
SnapchatのライバルであるTikTokは、たくさん用意されている中から音楽を選んで設定できるショートビデオの共有で人気だ。ユーザーが別のタイプのサウンドを利用できるようにすることは、SnapchatにとってTIkTokに対抗する重要な取り組みの1つだ。Snapchatは2020年に、ユーザーが自分のSnapに音楽を付けられる機能の「Sounds」を公開した。同社によれば、Soundsの公開以降、Soundsで音楽を付けたビデオは5億2100万本作成され、310億回再生されたという。
Soundsは、Snapchatを盛り上げるために使われているだけではない。Soundsの公開以降にこの機能を使って作られたSnapchatの全ビデオ(送信、投稿、保存されたビデオ)の約45%は、ダイレクトメッセージで送信された。
新しいNBCUのサウンドはiOSとAndroidからグローバルで使えるようになる。
画像クレジット:Snap
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(文:Aisha Malik、翻訳:Kaori Koyama)