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半導体不足は来年クリスマスまで解消しない可能性〜ARMのトップが警告

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スマートフォンやタブレットを始め、さまざまな機器に搭載されているチップを開発・設計するARMのCEOが、現時点でクリスマス・プレゼント用のデバイスを購入していないなら、入手できないかもしれないと警告しています。

納品までに60週間かかるケースも

ARMの最高経営責任者(CEO)、サイモン・シガース氏が、ポルトガル・リスボンで開催中のWeb Summit(11月1日〜4日)において、半導体の需要と供給がまったく合っておらず、半導体が極端に不足していると語りました。
 
同CEOは、この前代未聞の危機的状況が完全に解消するのは「2022年のクリスマスまでかかる」とも述べています。
 
現時点で半導体の納品までに60週間かかると見積もられているケースもあるとのことです。

クリスマスに欲しいものが手に入らない?

そのため今年のクリスマスは、欲しい物が手に入らないかも知れないと語っています。
 

もし(希望する)デバイスを買っていないなら、がっかりすることになるかも知れない。こんな状況は今まで体験したことがない。

半導体不足、複数の要因が絡み合う

シガースCEOは半導体不足には、新型コロナウイルスの影響による需要の急増(リモートワークや家で過ごす時間が増えたため)を含む、複数の要因が絡んでいると述べています。
 
こうした状況に加え、自動車需要の突然の増加や、アジアおよび欧州における政治的緊張感の高まりも、半導体不足に拍車をかけているとのことです。
 
さらに5G通信の普及、Huaweiに対する米国の締め付けなども、半導体流通に影響を及ぼしています。
 
またARM自身が、調査のさなかにあります。同社は2020年9月にNvidiaによって買収されましたが、買収によりNvidiaがARMの技術を他社が利用することを制限する可能性があるとして、欧州委員会(EC)が現在調査を行っています。

 
 
Source:BBC
(lunatic)

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