Appleの幹部2名がインタビューにおいて、Apple Watch Series 7開発において直面した課題やエピソードについて語っています。
大変だった大型化
サブスクリプションメディアThe Independentとのインタビューで、Appleのインターフェースデザイン部門バイスプレジデント(VP)のアラン・ダイ氏と、プロダクトマーケティング部門VPのスタン・イン氏が、Apple Watch Series 7の設計において、まず大変だったと語ったのが「大型化」でした。
ケース径は1ミリしか大きくなっていませんが、ディスプレイサイズはSeries 6と比べて20%も拡大しています。
イン氏は「情報量はサイズに制限されます。個々のピクセルにどれだけの情報を表示できるかが重要です」と語っています。またSeries 7では大型化する一方で有機EL(OLED)パネルとタッチセンサーを一体化、厚みを出さないようにしたそうです。
ようやく実現したキーボードの実装
ディスプレイの大型化は、新しい文字盤の導入と、QWERTYキーボードの表示も可能にしています。
ダイ氏によれば、Apple Watchの初代モデル発売当時から、文字入力をどうするかは常に大きな課題でした。念願だったQWERTYキーボードの実装が実現したことで、より多くの機能が提供可能になったと同氏は語っています。
キーボードをどのように表示するかも課題のひとつだったそうです。ベゼル幅を狭くし、画面を広げただけでなく、ソフトウェア面(watchOS8)での工夫により、指でキーを正確にタップしなくても、ユーザーが意図するキーが入力可能になったとダイ氏は説明しています。
2人は将来のApple Watchについては語りませんでしたが、「腕時計というのは一日中腕に着用するので、単に画面を大きくすればいいというものではありません。この小さなサイズという規制の中で、必要に応じてどれだけ多くの情報を表示できるか、どれだけ無駄なスペースを削れるかが、常に開発上の課題となります」とイン氏は述べています。
Source:The Independent via AppleInsider
(lunatic)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania