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ポテト、チキン、オニオンリング……フライ作業を黙々とこなすキッチンロボット「Flippy 2」

用意された食材を油で揚げて、特定の場所に移すという作業をこなせるマシーンが調理用ロボットメーカーのMiso Roboticsから発表されました。同社の旗艦プロダクトの最新版となる「Flippy 2」です。

調理工程で人間が受け持たなければならない作業が大幅に減るよう設計されていて、加えて前バージョンよりもコンパクトになっています。

フライ作業の前後も引き受け

Flippy 2は、揚げ物作業を専門とするマシーンです。食材を揚げ油の中に入れ、適当な頃合いを見計らって引き上げ、保管場所に移すことができます。ファーストフード店などでは、かなりの量のフライをこなさなければならず、その作業を人間に代わって担当します。

Flippy 2はアームで用意された食材を取り扱い、コンピュータービジョンと機械学習を使って調理します。スタッフが特定の容器に食材を入れると、自動的に食材を認識してつかみ、揚げ物用のバスケットに入れて油の中に落とします。そして調理が終わると油から引き上げ、さらにはバスケットから取り出して決められた場所に移します。

食材の分別も

Miso Roboticsによると、ポテトや玉ねぎ、チキンなど複数の食材を見分けてそれぞれのバスケットに入れることができ、1時間あたりバスケット60個分の作業をこなせるということです。

前モデルに比べて一連の作業中に人間の介入を要さないようになっていますが、これは前モデルを利用したシカゴのレストランからのフィードバックを元に改善を図った点です。

そしてFlippy 2はコンパクトデザインになっているのもポイントです。前モデルに比べて幅は56%、高さは13%小さくなっていて、前モデルほどキッチンで場所をとりません。

キッチンという限られた空間で人間スタッフも動き回ることを考えると、マシーンのコンパクト性はレストランにとって魅力で、小型の店舗でも導入を検討する動きが出てくるかもしれません。

Miso Robotics

(文・Mizoguchi)

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