<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
キャンプ場に到着したらテントをたててタープを張って、チェアやテーブルを出して焚き火台をセットして…。この段階なら、まだ写真に撮りたくなるようなキレイで整ったテントサイトです。でも、いざ調理を始めたりなんやかんやとやり始めると、ギア類やカトラリーなどで一気に乱雑になってしまいませんか?
棚などを駆使して持ち物をキレイに片付けている人を見ると、心底すごいと思うんですが、真似したくてもたぶん無理。それに、ラクするために荷物はできるだけ減らしたい。でも当たり前だけど、テント周りがごちゃごちゃは気持ち良くない。
この気持ちを汲んでくれたのか、ちゃんと救世主がいたんです。それが、muracoの「ハンギングライン」(2500円)。
収納袋に入れると手のひらサイズのこのロープ。一見すると何の変哲もないロープですが、使えば分かる有能さ。いやホント、よく考えられたアイデア商品です。
■1本あると本当に助かるアイデアロープ
色は黒と黄色の2種類をラインナップしていて、選んだのは黄色。細めのロープなので、目立つ方にしました。長さは約3.6m。
シンプルに見えますが、実はさまざまな工夫が凝らされています。ポイントは3つ。
①ロープは2本が対になっている
②黒い玉が16個付いている
③両端には金属製のパーツが付いている
書いてしまうとあっけないですが、この3つによって使い勝手バツグンな吊り下げ収納を可能にしています。
では、タープの下に取り付けてみます。
タープポールの先端を巻くようにロープを掛けてピンと張ったら、金属パーツの切れ目にロープを通します。
手を離すと、ロープに掛かったテンションで金属パーツが傾き、ピタッと止まります。張り綱の「自在」のようなものだと思ってください。このパーツによって、自在結びができなくてもしっかりロープにテンションを掛けられる。重いギアを吊り下げてロープが緩んだ場合も、簡単に張り直しができます。このあたりはさすがmuraco。金属加工工場が手掛けるブランドだけあります。
この張ったロープにいろいろと吊り下げていくわけですが、普通のロープに吊り下げる場合、カラビナやS字フックなどを利用しますよね。でもこの「ハンギングライン」は、余計なモノは必要ありません。そこで活躍するのが黒い玉です。
黒い玉には穴があいていて、2本のロープが通っています。この玉を吊り下げたい場所に動かして、ふたつの玉を離します。
玉と玉の間のロープを開こうとすると、テンションが掛かっているのがわかります。これがミソ。
ここに吊り下げたいものを差し込んで玉を寄せれば、2本のロープが挟んだモノをギュッと保持し、ぶら下がってくれます。なんてラク! どれもロープにがっちり挟まれていて、落ちそうな気配は微塵もありません。
ギアはもちろん、タオルなどの布類など何でもぶら下げられますよ。
しかも、黒い玉は力をかけないと動かないので、ロープが斜めになった部分にも固定できます。
だからロープが傾いた部分で、カラビナのストッパーにもなってくれます。普通のロープであれば、たわんで低くなった部分に吊り下げたモノが動いてしまいがちですが、そんな心配もありません。
しっかりテンションを掛けられるので、シュラフやタオル、グランドシートなどを干す時にも使えますよ。
* * *
今回はタープで使ってみましたが、テント内のループに通して使うも良し、テーブルの下で使ってみるも良し、ロープを引っ掛けられるところがあればどこでも使えます。
料理や食事を始めると、とたんにテーブルの上が散らかってしまうことってキャンプあるあるなわけですが、「ハンギングライン」があることで雑然としたテーブルを回避できました。
コンパクトにまとめられるので持っていくにもジャマにならず、テントサイトもすっきりさせられる。シンプルだけどアイデア満載のロープは今後のキャンプでも確実に活躍してくれそうです。
>> muraco
<文/円道秀和(&GP)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/411035/
- Source:&GP
- Author:&GP