スマートフォンに搭載されるカメラの解像度は、部品の供給不足にも関わらず、高解像度化が続いています。
今後も高解像度化が続くとみられますが、部品不足や材料費の高騰により、スピードが鈍化する可能性があるとのことです。
4,800万画素以上のリアカメラが43%を占める
調査会社のCounterpointによると、2021年第2四半期(4月~6月)において販売されたスマートフォンのうち、4,800万画素のリアカメラを搭載したものは全体の43%を占めました。
2021年第1四半期(1月~3月)の38.7%に比べて大幅にシェアが上昇しており、6,400万画素のシェアも3.5%増の14%となりました。
すでに200ドル(約22,813円)から400ドル(約45,626円)の価格帯では、4,800万画素と6,400万画素が主流となっているといいます。
また、フラッグシップスマートフォンでは大型のイメージセンサーが採用されており、特に5,000万画素がもっとも多く採用されているとのことです。
1億800万画素以上のシェアは3.1%に低下しているものの、RedmiやRealmeといったメーカーのミドルレンジモデルへの普及が進んでおり、今後はシェアが増えていくかもしれません。
ただ、今後の部品不足や材料費の高騰によっては、高解像度化が進むスピードが鈍化する可能性があるとCounterpointはみています。
低解像度センサーが値上げ
また、低解像度のセンサーは引き続き需要と供給のバランスが崩れており、価格が急激に上昇しているといいます。
たとえば、500万画素のセンサーは今年の初めに比べて10%以上のコストアップが発生しているとのことです。
この結果、卸売価格が100ドル(約11,407円)以下のエントリーレベルのスマートフォンでは、リアカメラの解像度が800万画素以下のものが主流であったのが、1,200万画素あるいは1,300万画素にアップグレードされる傾向にあるとのことです。
また、Samsungの折りたたみスマートフォンやiPhone13シリーズの発売により、1,200万画素のシェアは2021年下半期に大きく伸びるとみられています。
フロントカメラは横ばいも、今後は高解像度化が進む予想
一方、フロントカメラに関しては、シェアが横ばいとなっています。
しかしながら、3,200万画素や4,800万画素のカメラを採用するハイエンドスマートフォンが増加しており、フロントカメラに関しても高解像度化の傾向が続くとみられています。
Source: Counterpoint
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-418961/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania