iPhoneが盗難にあっても、「探す」機能を利用すれば、遠隔操作で盗まれたiPhoneの現在位置を特定し、自分のデータを守ることができます。
しかしインド・デリー在住の男性は、盗まれたiPhoneの「探す」機能で位置を確定しようとしたものの、Appleを偽装する犯人に騙され、Apple IDとパスワードも盗まれてしまいました。
悲劇の始まり。iPhoneを手から奪われる
ベダント・カンデュジャ氏は、道端でiPhoneを使っていたところ、何者かに手からiPhoneを奪われました。
同氏はまずMacBookで「探す」機能を使って、盗まれたiPhoneの現在位置を突き止めようとしました。ところがiPhoneはオフラインになっており、現在位置が把握できないと表示されました。
仕方がないので、カンデュジャ氏はiPhoneを紛失としてマークし、警察にiPhoneが盗まれたことを届け出、SIMカードをブロックしました。iPhoneを紛失としてマークするとiPhoneはロックされ、電源を入れても中のデータにはアクセスできなくなります。
盗難から数日経過、メッセージが届く
それから数日後。カンデュジャ氏は次のようなメッセージを受け取りました。「あなたが紛失したiPhone12(ブルー)が発見され、一時的に電源がオンになっています。現在地を確認してください」
そしてそのメッセージにはiCloudのリンクも貼られていました。リンクにはiCloudとFindMyの文字があったため、同氏はAppleから来たメッセージだと思い、疑うことなくそのリンクをクリックしたそうです。
するとデリーのある地域の地図と位置情報が表示され、iCloudアカウントにすぐにログインするよう促されたカンデュジャ氏は、焦っていたせいもあり、何も考えずにApple IDとパスワードを入力してしまったのです。
Appleからの確認メール?送信者は犯人だった
入力した直後、Windows PCから同氏のApple IDが利用されたとの通知がメールで届きました。しまった、と思いましたが時すでに遅し。盗まれたiPhoneはカンデュジャ氏のApple IDから外され、「探す」機能も切られてしまいました。
カンデュジャ氏が受け取ったメッセージはAppleからのものではなく、iPhoneを盗んだ犯人から送られたものだったのです。犯人はiPhoneを盗んだだけでなく、カンデュジャ氏のApple IDとパスワードも手に入れて同氏からApple IDから切り離すことに成功したのでした。
万一、今回の被害者と同じようにiPhoneが盗難にあった場合、リンク付きのメールが届いても、絶対にリンクをクリックしたりしないようにしましょう。
Source:India Today via iMore
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-419172/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania