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タッチ操作で直感的に編集可能な新世代マルチトラックレコーダー

DTM全盛の昨今ではありますが、楽器演奏や生歌をベースとした音楽活動となればやっぱりMTR(マルチトラックレコーダー)は必携アイテム。そんなMTRのリーディングブランドのひとつ・ZOOMより、この秋最新モデルとして「マルチトラックレコ-ダ- R20」(予想実勢価格:5万円前後)が登場。メーカー自ら“使いやすさを再定義”と胸を張るだけあり、最先端の技術とともに、使い勝手に対するこだわりがふんだんに詰まってます。

まず“MTR”とは、ごくざっくりいえば、複数のマイクを通じて集めた音を録音・編集・再生するための電子機材。そしてZOOMといえば、音楽活動をしている人ならロングセラーMTR「R16」「R24」、あるいは映像制作に携わる人であれば高性能フィールドレコーダー「F6 MultiTrack Field Recorder」などで知られる音響機材ブランドです。

今回発売される「R20」は、同ブランドがこれまで設計したMTRのなかでも、最も優れたプリアンプと最も低いノイズフロアを備えるとされるもの。6つのXLR入力+2つのコンボ入力による8トラック同時録音に対応し、最大16トラックの同時再生が可能。ちょっとしたセッションからドラム演奏のマルチマイク録音、スタジオでのフルバンド一発録りまで、幅広いシチュエーションで活用できます。

とりわけ注目したいのが、これまでにないわかりやすい操作を可能にしているフルカラーの4.3インチタッチスクリーンパネルです。メニュー選択や設定はもちろんのこと、編集などの制作作業も、ドラッグ&ドロップ、ピンチ、スワイプなど、日頃からなじみのある操作感で指先ひとつでコントロールできます。


さらに初心者ユーザーをサポートしてくれる工夫がもうひとつ。各チャンネルが視覚的に区別できるよう、フェーダーやゲインノブ、タッチスクリーン上のトラックリージョンなどがカラーコード化されているのです。色による区分であれば目で見てそれと明確に分かるから、うっかり別のチャンネルを誤操作してしまった、なんて失敗も防げます。新しい機材を導入するときは慣れるまでがちょっと煩わしかったりしますが、これなら安心して使いこなせそう。

また自宅でのちょっとしたデモ楽曲の制作には、150種類もの多彩なリズムループと18種類の内蔵シンセ音源が活躍。ヘッドフォンとモニターへの同時出力にも対応、できあがった音源を他の人にも聴いてもらいつつヘッドフォンで細かくチェック、なんてことも可能。

さらに録音データのリージョン単位での移動や削除、コピー&ペースト、ループ、分割編集といった作業もこれ1台で行えます。わざわざPCを起動してDAWソフトを立ち上げる必要なし、演奏・録音したその場で編集・ミックスまでできてしまうのはかなり助かります。

なおオプションとして今後発売を予定するBluetoothアダプター「BTA-1」を併用すれば、iOSアプリ「R20 Control」を経由したリモコン操作も可能に。同アプリでは画面に表示された内容を自動音声で読み上げてくれるなど、アクセシビリティに配慮した機能も搭載される予定です。

>> ZOOM

<文/&GP>

 

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