海外大手メディアBloombergは現地時間11月15日、Epic Gamesが人気ゲームFortnite(フォートナイト)の中国版の公開を断念し、サービス提供を終了したと報じました。
中国でのサービス提供を断念
Bloombergによると、Epic Gamesは、中国でのFortnite正式版の公開を目指し、2018年からテスト版を準備しており、1,000万人以上のユーザーがプレイしていました。
Epic Gamesは、人気ゲームであるFortniteを巨大市場である中国で展開することを計画していましたが、現地当局によるオンラインゲーム規制が強化されたことを受け、Fortniteの正式公開を断念した模様です。
中国では2021年8月、子どものオンラインゲームの許容プレイ時間が週3時間に制限されました。また、9月には新作ゲームの承認手続きの大幅な遅延が発表されるなど、ゲーム開発者にとっては厳しい状況となっています。
Bloombergは、中国のインターネットサービス大手のTencentがEpic Gamesの大株主であると言及した上で、「母国でのFortniteの成功を目指したが、10セント硬貨1枚すら稼ぐことなく、3年に及ぶ試みは幕を閉じた」と報じました。
Appleとの訴訟でも苦境に
Epic Gamesは、App Storeの手数料を巡ってAppleと裁判で争っており、米国の地方裁判所は2021年9月、Appleがアプリ内課金以外の決済を認めないのは反競争的であると判じた一方で、Epic Gamesには未払いの手数料を支払うよう命じています。
Epic Gamesは裁判所の命令に従って約6億6,000万円をAppleに支払いつつ、判決を不服として控訴する意向です。
Fortniteアプリが近い将来にApp Storeに復帰することは絶望的だと言われており、Epic Gamesは中国版の公開を断念したことで、更に苦しい状況となりそうです。
Source:Bloomberg
Photo:Epic Games
(seng)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania