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クアルコムがApple M1対抗うたうPC向けArmベース次世代SoCの開発計画、1月買収の半導体開発スタートアップNUVIAを起用

Qualcomm

米半導体大手クアルコムは投資家向けイベント「Invest Day」にて、アップルのMシリーズチップに対抗しうる性能を備えた、PC向けとなるArmベースの次世代SoCを開発する計画を発表しました。

クアルコムの最高技術責任者ジェームス・トンプソン氏いわく、新世代チップは「Windows PCのパフォーマンスベンチマークを設定するために設計された」ものであり、NUVIA(ヌヴィア)チームが開発を進めているとのことです。

このNUVIAチームとは、今年初めにクアルコムが14億ドルで買収した半導体スタートアップであり、元アップルのAシリーズチップ(A7~A12X)開発を主導した人物を中心とするグループです。クアルコムのCEOは今年7月、このチップ設計チームの力を借りることでM1チップを上回るプロセッサを開発できるとの趣旨を述べていましたが、ようやく実現の目処が立ったのかもしれません。

ちなみにアップルは、NUVIA設立者らが在職中に会社設立の計画を隠してiPhoneプロセッサの設計を操作し、自らの会社をアップルに買収させようと企んでいたとして裁判に訴えていた経緯もあります。

クアルコムはこの次世代SoCを、アップルのMシリーズ(M1および新型MacBook Proに搭載されたM1 ProやM1 Maxを含む)に直接対抗すると位置づけ、その上で「持続的なパフォーマンスとバッテリー持続時間」の分野でリードしたいとしています。

さらにグラフィックスに関しても、Adreno GPU(現行のSnapdragonに搭載されたGPU)をスケールアップして、将来のPC(Armベースチップ搭載のノートPC)でデスクトップクラスのゲーム機能を提供することも約束しています。

また投入時期に関しては、最初の搭載製品の発売は2023年で、それに先立ちSoCのサンプルを約9か月のうちに顧客に提供できるようにしたい、とも述べています。

今回のクアルコムの新SoCは、目標までの道のりがそう容易いとも思われませんが、もしも実現すればArm WindowsノートPCのパフォーマンスや省電力性能も底上げされ、結果としてM1シリーズチップ搭載MacBookを含めてモバイルユーザーの選択肢が広がるはず。

NUVIAチームの健闘を祈りたいところです。

(Source:The Verge。Via MacRumorsEngadget日本版より転載)

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