京都の老舗染色工房アート・ユニが、メタバースでのテキスタイル活用を視野にNFT市場に参入。NFTマーケットプレイス「Open Sea」にてNFT化したテキスタイルの販売を開始しました。
NFT市場参入の可能性と意図
通常、生地の染色では、「なき」とよばれる染色後のにじみなども計算し、緻密なデザインや色彩のテキスタイルを制作しているようです。このたび、テキスタイルをデジタル化することで、乾くまでの微妙な色彩なども表現できる可能性があるといいます。
メタバースにおける衣服や家具・壁紙など、あらゆる場面での活用シーンを模索するとともに、京都の伝統工芸を新しい形で世界に届けたいとのことです。
また、「OpenSea」では、ロイヤリティを設定すると1度クリエイターの手を離れた作品であっても、2次流通(転売)されるたびにクリエイターに数%が還元されます。この制度を利用して次世代の職人育成につなげていくようです。
来春までに1,000点を順次出品予定
アート・ユニは、パリのファッションウィークをはじめ、国内外のコレクションブランドにテキスタイルを納めてきました。また、ファッション業界で高い評価を得ている「彩纈染め(さいけつぞめ)」や2021年夏に誕生した「流彩染め(りゅうさいぞめ)」など、独自の染色方法も開発し、革新的なデザインを生み出し続けています。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/167199
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口