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商談情報をデジタル化。音声認識AIが自動で文字起こし、面倒な議事録作成の手間が省ける!

近年オンライン化が進む営業現場では、移動コストなどが低減されている一方で、社内での情報共有やコミュニケーションにかかる負荷が課題となっているようです。このような課題によって、「優秀な営業人材のノウハウを横展開できない」「商談の質を高めるためのフィードバック・教育体制の構築が難しい」という組織的な課題も浮上しているといいます。

そんな中、東大松尾研発のAIスタートアップである株式会社ACESは、ブラックボックス化しがちな商談や会議内容を可視化し、営業組織の強化を支援する営業支援AIツール「ACES Meet(β版)」の提供を開始しました。

「ACES Meet(β版)」の特徴

「ACES Meet(β版)」は、商談情報をデジタル化し、売上拡大を支援するAIツール。Zoomとアカウント連携することでZoomでの商談を録画し、音声認識AIによって自動で文字起こしをするため、議事録作成の業務負荷を低減できるでしょう。

また、商談中の重要な会話をラベルで整理しながらハイライトとして記録・振り返りが可能。チームの商談は、まとめて管理され、共有URLを発行すればチャット・メールツールで簡単に共有できます。

このように可視化した商談の内容を社内ナレッジとして蓄積。過去にメンバーが作成した商談の目的・顧客への確認事項を活用して、商談準備をすることも可能です。

機能拡張を予定! 特許技術を活用した機能も

「ACES Meet(β版)」では今後、利用できるオンライン会議ツールの拡張や非言語メッセージを分析する機能の実装を予定しています。

非言語メッセージを分析する機能とは、会話中のわずかな仕草の分析を可能にする技術で、相手の感情や理解度を推測し、円滑で効率的なコミュニケーションを実現するというもの。具体的には、対話の場面において自然言語を用いた情報伝達に加え表情や視線、姿勢、身体動作などの非言語メッセージを複合的に取得し、相手の感情などを推測するという技術です。

同社は、オンラインでの商談などにおいて非言語メッセージを読み解くことが難しいという課題に着目し、「顔の表情や上半身の動きから、相手動作の機微をセンシングし、デジタルデータ化することで、相手の反応や変化点(=非言語メッセージ)を見える化するモニタリング技術」に関して特許を取得。営業商談、人材評価、教育などのさまざまなビジネスシーンへの技術導入に向けたプロジェクトをスタートしました。

その一環として、「ACES Meet(β版)」への実装を予定しているとのこと。これが実現すれば、音声からでは認識しづらい商談相手の感情に気づきやすくなるかもしれません。

ちなみに、同技術は、発明者である荒川陸・矢倉大夢両氏から取得したもの。現在すでに、株式会社リードクリエイトの人材アセスメント業務において技術適用に関する検証を行っているとのことです。

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「ACES Meet(β版)」サービスサイト

(文・Higuchi)

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