イタリアの規制当局は、AppleとAmazonがユーザーの同意なしに個人データを利用して利益を得ているとし、両社にそれぞれ1,000万ユーロ(約1,284億円)の罰金を科しました。
消費者法違反で罰金
イタリアでは先日もAppleとAmazonに対し、認可業者のみにApple製品の販売を認めるのは独占禁止法違反だとして、計2億ユーロ(約259億円)を請求したばかりです。
立て続けに罰金が科された格好となりますが、このときの反トラスト法問題とは別で、今回はユーザーのデータを不当に利用して利益を得ていたことが消費者法に反しているとして問題視された格好です。イタリアの規制当局は「2つの消費者法違反をそれぞれの企業で確認した」と述べ、ユーザーにデータ収集に関する情報を提供しなかったことの不備と、集めた消費者データを商業目的で使用していたことを具体的に指摘しました。
Googleとは違う?
一般的には、Googleも同じような批判を受けていますが、規制当局によれば、AppleはApp StoreやiTunes Store、Apple Booksといった自社の商業プラットフォームで、自社デバイスやサービスを使うユーザーデータの「経済的価値を直接利用している」点で、Googleとは異なるのだそうです。
なお今回の1,000万ユーロは、消費者に誤解を与えて不当に利益を得たことに対する罰金としては最高額となります。Appleは2020年にも、iPhoneの耐水性について誤解を生むようなマーケティングを行ったとして、やはり同額の罰金を科された過去があります。
Source:AppleInsider
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-422306/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania