中国大手動画サイトbilibiliで、スマートフォンを始めとしたデバイスの“開封の儀”で人気を博す投稿者が、話題になることを狙ってiPhone Xについて虚偽の説明を行ったとして、動画投稿を禁じられる出来事が起きました。
公式謝罪を求められる
投稿した動画はどれも数百万回再生――そんな人気投稿主でもさらなる注目を浴びたかったのでしょうか。
問題となった動画は、6月10日に公開された「760元使ってiPhone XをPDDで購入、開封してマジ泣きした(花760元在PDD买了台苹果X,开箱后我直接哭了)」というタイトルです。PDDは中国大手ECサイトの拼多多を意味しており、760元(約1.3万円)支払ってiPhone Xをオンラインストアで購入したものの予想外の出来事が……という内容でした。
しかし、どこかからクレームがついたのか、実際には拼多多でiPhone Xを購入していないことが発覚してしまい、事態を問題視したbilibiliは投稿者に厳しい措置を採ります。bilibiliは数々の開封動画で知られる开箱嘤嘤怪を「投稿内容に虚偽があった」として30日間BANするとともに、謝罪を行うよう求めました。
これを受けて、ただちに動画はすべてのWebサイトから削除され、「私は投稿者として、コンテンツの誠実さという基本的な原則に背き、拼多多に不利益を被らせてしまいました。拼多多には真摯に謝罪し、愛するファンにも申し訳ないと謝りたいです」との謝罪文が発表されました。
中国ならでは?
ここまで事態がこじれたのは、購入したとされるECサイトが大手であったこと、対象製品がiPhoneという人気ブランドであったこと、そして舞台が中国だったことと様々な要因が重なったためだと考えられます。
とくに中国は最近、様々な分野で“啓蒙”に目を光らせており、インターネット内外で過激さを厳しく取り締まっています。14歳以下の子どもはTikTokを1日40分までに制限されているほか、オンラインゲームの許容プレイ時間も週3時間に制限されたことで、Epic GamesがFortniteの中国公開を断念したことは大きな話題となりました。
Source:MyDrivers
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-422467/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania