【iPad Hacks_11】
iPadを使っている人の場合、iPhoneやスマートフォンも持っていて、さらにiPadということが多いのではないでしょうか。その場合、手持ちのケーブルや充電器を流用できるので、周辺機器の管理は容易になります。一方で、気をつけておきたいことも少しあります。実は、使用する充電器によっては、iPadがなかなか充電されないという事態を招くからです。
今回は、そんなiPadの充電に関する基本についてご紹介します。
■充電器の裏を確認してみよう
まずは、手元にあるiPhoneやiPadで使う充電器(コンセントの穴に指す白いキューブ状のアダプタ)の裏をご覧ください。こんな数字が書いてあります。「Output:5V===1A」みたいなやつです。
「V」は電圧、「A」は電流、「W」は電力を表す単位です。そういえば授業で聴いたことがある、という人もいるでしょう。それぞれの関係は、V x A = Wです。
電気の性質は、イメージしやすいように水の流れで例えられることが多いので、先人に倣いましょう。単純化すると、「V」は水が落ちる高さ、「A」が水の量、Wが水車を動かすための力、のように説明できます。
仮に水が落ちる高さ(充電器の表記にある「V」=電圧の値)が一定だとすると、水の流れ(充電器の表記にある「A」の数値=電流の量)がちょろちょろっと流れるだけだったら、裏に歯車がたくさんある重い水車を回すため(iPadのバッテリーを効率よく充電するため)にはエネルギーが足りないわけです。
■数値は充電器ごとに異なる
使用する充電器によって、この「V」や「A」(あるいは「W」)で示された値は異なります。かつては、製品ごとにApple純正品の充電器(アダプタ)が同梱されていましたので、まずはこれをチェックしていきましょう。覚えておきたい種類は3種類です。
ご覧の通り、過去モデルのiPadには10Wまたは12WのUSB 電源アダプタが同梱されていました。iPad miniシリーズも第5世代からは12Wになっていますね。ここから、iPadを充電するならば、12W=5.2V/2.4A程度の出力があれば十分と判断できます。
一方、最近は環境への配慮が優先されるようになり、iPadをはじめ、多くのApple製品には充電器が同梱されなくなりました。過去モデルで使っていたような充電アダプタが手元になく、新たに充電器が欲しい場合には、自分で購入する必要が出てきます。
オンラインのApple Storeでは、上記のうち5W、12Wの2種類が取り扱われていて、さらにUSB Type-Cポートを備えた20W、30Wの充電アダプタが展開されています。最低でも12W以上。MacBookの充電と共用にしたり、USB Type-CーUSB Type-Cケーブルでの充電を利用する場合には、20W以上のアダプタを選択するのが良いでしょう。
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ケーブルに接続したのに、うまく充電ができていない。そんな事態にならないよう、本稿で説明した充電器(アダプタ)の対応出力は自力で確認できるようになっておきたいところです。
なお、サードパーティ製の充電器やモバイルバッテリーを使う場合にも、基本的には注意点は同様です。ただし、ポートが複数ある充電器の場合には、ポートごとに出力の値が異なります。例えば、USB Type-Aは5V x 2.4A=12Wで、USB Type-Cは5V x 3A = 15Wで「27W充電器」と表記されるようなケースがあります。サードパーティ製品の購入を検討する場合には、こういったポイントも見落とさずにチェックできると安心です。
<文/井上 晃>
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- Original:https://www.goodspress.jp/howto/414205/
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