飛行機の離着陸時、外に目を向けたことはありますか?美しく整えられた地表面が印象に残っている人もいるかもしれません。
空港着陸帯などの地表面には、航空機の安全な運用を目的に植生が施されています。これら草刈関係の割合は、着陸帯の維持管理費の41%を占めているのだそう。また、航空機の運行時間外での作業が中心となるため、時間的制約や対応者の確保などの課題があるといいます。
このような中、ヤンマーアグリジャパン株式会社(以下、YAJ)は、空港内緑地部の草刈自動化施工の導入において、興和ビルメンテナンス株式会社を通して鹿児島空港へYTトラクター「YT488A ロボット仕様(以下、ロボットトラクター)」を2台納入しました。
空港内緑地部の草刈作業を自動化
ロボットトラクターを採用することで期待されるのは、作業者不足の解消。これまで有人の操縦による草刈機(トラクター)で行っていた空港における草刈・集草作業を自動化することができます。
具体的には、専用のタブレットを使って、自動作業の設定、開始/停止が可能です。自動作業の設定、開始/停止が可能。複雑な入力をする必要はありません。しかも、人の接近や障害物を検知すると、条件に応じて自動で減速・停止。レーザーや超音波で物体との距離を計測する安全センサーが搭載されているからです。
農業用途以外での活用は、空港が初!
公式Twitterによると、農業用途以外でロボットトラクターが活用されるのは、空港が初めてとのこと。黄色いボディは空港仕様です。
YAJは今後、今回の鹿児島空港を皮切りに、丘珠空港、北九州空港、八尾空港、那覇空港の5箇所に順次納入していくとしています。
※記載されている内容は発表時点のものです。
(文・和泉ゆかり)
- Original:https://techable.jp/archives/167570
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:izumiyama