ヤフオクに突然現れた2,155,000円のiPod――。この時代に今更iPodにこんな値付けが?と思う消費者がほとんどでしょう。しかし、このiPodは世界に4,999台しか存在しない、タイ国王即位60周年を祝した特別な製品なのです。
ラーマ国王在位60周年を祝した公式製品
タイ王室の先代国王であるラーマ9世(プミポン国王)の在位60周年を記念し、2006年に特別販売されたiPodがヤフオクに登場しました。
価格は2,155,000円と強気な値付けがされていますが、背面には即位60周年のマークとシリアル番号がレーザー刻印された、れっきとしたAppleと地元電化製品企業IT Cityとの公式コラボレーション製品です。iPod以外にも純白の専用ケースと、王室のカラーをあしらった黄色のシルク製箱が付属します。
出品者によれば、iPodの60GB版が4,999台、iPod nanoの4GB版が5,000台しか存在せず、一般的に出回ることはほぼない超豪華製品なのだそうです。
強気の値付けすぎるのではないかとの声も
タイ事情に詳しいウォッチャーからは、この価格設定は強気すぎるとの声も聞こえてきます。タイ王室の動向リポートに定評のあるザビエル小太郎(xavikota)氏は、Twitterで「普通の番号の物が200万円以上はあり得ないし、買う日本人いないと思う」と厳しく指摘、縁起の良いシリアル番号以外は価値がないのではないか、と値付けに疑問を投げかけました。
4999台限定のプミポン国王バージョンの60GBのiPodは19990B、4GBのiPod nanoは5000台限定で11900Bで売られた
1111、8888、5555など縁起が良いシリアル番号の物はオークションで2.5-7万Bの開始価格が付いた普通の番号の物が200万円以上はあり得ないし、買う日本人いないと思うhttps://t.co/V5c6nXDbXr
— xavikota (@xavikota) November 29, 2021
実際に現地メディアも、8,888や5,555、7,777、1,111といった特別な数字の製品は、2006年当時のオークションにて最高70,000バーツ(約23万6,000円)で入札された一方、現在は50バーツ(約170円)で専用ケースが投げ売りされていることを報じています。
とはいえ、好事家にとっては金額の多少で価値を測れるものではないのも事実でしょう。執筆時点(11月29日)ではオークション終了まで残り5日を残して入札0ですが、最終的に落札されるのかどうか、今から興味が尽きません。
Source:Twitter/xavikota,siampod(Google翻訳/英語),ヤフオク
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-422885/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania