Qualcommが今年のSnapdragon Tech Summitにおいて、2つのArm版Windows/Chromebook向けシステム・オン・チップ(SoC)を発表しました。
常時オン、常時接続を可能にするというこれらのSoCで、高いシェアを誇るIntelを追撃する構えです。
ノートPC向け初の5nmプロセスチップ「Snapdragon 8cx Gen 3」
Qualcommが発表した1つ目のチップが、「Snapdragon 8cx Gen 3」です。
これはWindows PCおよびChromebook向けとしては初となる5nmプロセスで製造される、プレミアムハイエンドデバイス向けの高性能チップです。
QualcommはSnapdragon 8cx Gen 3の性能について、前世代と比較して最大85%の性能向上を達成し、Intelの製品と比べて消費電力1ワットあたりの性能が60%高いとしています。
また、人工知能(AI)処理能力も高く、Intelの約3倍に相当する29TOPS以上の処理性能があるそうです。
さらに、Qualcomm製のモデムと組み合わせることで、最大10Gpbsでの通信を可能としています。
Snapdragon 8cx Gen 3を搭載したデバイスは、2022年前半に登場予定です。
エントリー向けの「Snapdragon 7c Gen 3」
一方、「Snapdragon 7c Gen 3」はエントリークラスのデバイス用に設計されたチップです。
このチップは6nmプロセスで製造され、前世代に比べて最大でCPU性能が60%、GPU性能は70%向上しているとQualcommは述べています。
また、Snapdragon X53モデムを統合することで、ミリ波とサブ6の両方の5G通信が可能です。
Snapdragon 7c Gen 3を搭載したデバイスも2022年前半に登場予定です。
Source: Qualcomm via Android Central
(ハウザー)
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- Source:iPhone Mania
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