修理のしやすさに焦点が当てられたFairphone 4の分解を、iFixitが試みました。同機はiFixitの修理しやすさ評価で、10点満点中10点を獲得しました。
10/10を獲得できるのは非常にレア
モジュール式のデザインを採用することで、壊れたパーツのみを交換するだけでデバイスの継続使用が可能となるのがFairphoneの特徴です。新モデルのFairphone 4も例外ではなく、プラスドライバー1本のみで修理が行えます。
Fairphoneのアプローチは、他社ブランドとは正反対とも言えるものです。例えばAppleのiPhone12のバッテリー交換を行うには、4つの異なるドライバーと、接着剤の加熱・切断用ツールを使用し、42のステップを踏む必要があります。また、バッテリーを取り出す前に、別のパーツを取り外さなければならならず、相当な手間を要します。
それでもiPhone12はiFixitの修理しやすさ評価では10点満点中6点を獲得しており、スマホの中ではまだ修理しやすい部類にカテゴライズされています。
Fairphone 4のバッテリー交換は、10ステップ以下で簡単に行うことが可能です。
修理しやすさのために機能面で妥協することの重要さ
スマホの修理の際に妨げとなることが多いのは、IP規格で高スコアを獲得するため多用される接着剤です。
Fairphoneは、防塵・防水性能を若干犠牲にしながらも、修理のしやすさにより重きを置いているのが特徴と言えます。
Fairphone 4はIP54対応で、「塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない」「あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない」程度の防塵・防水性能しかありませんが、接着剤を使用しておらず、クリップとネジだけでデバイスを固定しています。
Source:Fairphone
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-424043/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania