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ソニー WF-C500の分解レポート〜WF-1000XM4との違いは?

WF-C500 Teardown_3
 
52Audioがソニー WF-C500を分解し、搭載されている部品などを報告しました。

ローエンドモデルなりの特長

52Audioによれば、ソニー WF-C500は低価格帯に位置づけられる完全ワイヤレスステレオヘッドセットであるだけに、それに応じた工作精度の低さなどもみられるようです。
 

イヤーピースのバリ

分解用に用意されたWF-C500のイヤーピースにはバリがあり、この製品だけのものかは不明ですが品質管理が甘い可能性があると52Audioは指摘しています。
 

 

不安の残る防水処理

イヤーピースを分解すると、接合部に防水性を確保するための接着剤のようなものが確認できましたが、充電用端子周囲も含めてゴム製シールなどはないため、多少の雨には耐えられたとしても、汗などに対する耐性は低い可能性があるようです。
 

 

 

充電ケース

充電ケース内部に設置されたワイヤレス充電用コイルは、WF-1000XM4のものと異なり、基板への取り付けにあたり小さなスペースに収めるために、苦慮した形跡が認められるようです。
 

 

イヤーピース内部のアンテナ

WF-C500のアンテナはWF-1000XM4のようにプラスチックに印刷されているのではなく、単体の部品として取り付けられています。
 
これはコスト削減のためだと思いますが、万が一壊れた場合には、こちらの方がより簡単に交換できるというメリットがあります。
 

 

イヤーピースの内部基板

イヤーピースの内部基板には、Bluetoothチップ、通話用のマイク、充電用のピンがあります。部品点数は、ソニー製の他のワイヤレスヘッドホン・イヤホンより少なめです。
 

 

イヤーピースの内蔵バッテリー

イヤーピースの内蔵バッテリーはコイン電池ではなく、ソフトセルパックが採用されています。
 
バッテリー容量は3.85Vで0.27Wh、約70mAhとなっています。
 

 

Bluetoothチップ

WF-C500に搭載されたBluetoothチップは、Airoha AB1562Mです。
 
Airoha AB1562Mは、新世代のエコーキャンセラーとノイズ低減機能を搭載し、音声通話の音質が向上しています。
 
これにより、WF-C500は通話時の環境ノイズの低減を図っていると推察されます。
 

コストに応じた作り

WF-C500は全体的に、販売価格の安さ、コストに応じた作りになっているようです。
 
WF-1000XM4の分解レポートでは、しっかりとした防水構造や、ソニーが「V1」プロセッサと呼ぶMediatek MT2822Sが確認されていました。
 
WF-C500では、それと比べて構造や採用部品にもコスト低減の工夫が凝らされているのが明らかになりました。
 
 
Source:52Audio via The Walkman Blog, A1562/Airoha
(FT729)

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