台湾メディアDigiTimesが、Samsungが製造しているSnapdragon 8 Gen 1において、良品率が低いため、製造の一部をTSMCに移管することをQualcommが検討していると報じました。
QualcommがTSMCと交渉開始か
Snapdragon 8 Gen 1の製造は全て、Samsungの4nmプロセスで行われると先日伝えられたばかりです。
それから1週間も経っていない今回の報道の真偽は不明ですが、DigiTimesによればQualcommはSamsungで製造しているSnapdragon 8 Gen 1の歩留まりが悪い点、つまり良品率が低い点に嫌気がさしているとのことです。
TSMCの4nmプロセスはAppleが製造枠を予約しているとみられており、Snapdragon 8 Gen 1の製造を担う余地があるかは不明ですが、もし何らかの条件で請け負った場合、市場には2種類のSnapdragon 8 Gen 1が供給されることになるとWccftechは指摘しています。
同メディアは、TSMCの半導体製造プロセスはSamsungと比べて性能と電力効率が優れていると指摘、TSMC製のものとSamsung製のものが同じデバイスに搭載された場合、性能面で違いが出てしまうことが懸念されると伝えています。
A9チップをTSMCとSamsungが製造した結果
現在のところ、TSMCがSnapdragon 8 Gen 1の製造を請け負う可能性は低いと予想されていますが、Qualcommは交渉を続けているようで、今後2ケ月〜3ケ月でどうなるか明らかになりそうです。
TSMCとSamsungが製造する同一チップで性能が異なるという問題は、iPhone6s/6s Plusに搭載されたA9で指摘されていました。
Source:DigiTimes via Wccftech
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania