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高機能素材はGORE-TEXだけじゃない!アウトドアブランドの最新シェルアウター5選

【2021FW 最新アウトドアアウター①】

突然の雨や冷たい風など変化の激しい山の環境に対応するために誕生したシェルアウター。

中でも、ゴアテックスに代表されるような、生地と生地の間にメンブレン素材を貼り付けて防水性、透湿性、軽量性、耐久性を高めたハイテク生地は、シェルアウターの主流になっています。

そんな利便性の高い高機能なシェルアウターは、アウトドアシーンだけでなく日常のファッションアイテムとして取り入れたり、レインウエアとして携帯したりと汎用性の高さもポイントです。

そして最近では、ゴアテックスに限らずブランド独自の素材や、ストレッチ性の高いアイテム、パッカブル仕様の携帯性に優れたアイテムなど選択の幅が広がっているのも特徴です。

今回はアウトドアブランドが手掛けるハイスペックな「シェルアウター」の最新モデルを5つ紹介します。

 

1. 90年代の定番をマーモット×SOPHNET.で復刻

マーモット
「【SOPHNET.別注】サンダーライトジャケット」(5万3900円)

最近ではさまざまなブランドとコラボしたり、セレクトショップとの別注アイテムが話題になったりとファッション性の高さも人気のマーモット。

このモデルは、ミリタリーやアウトドア、スポーツなどの機能性をミニマルなデザインに落とし込むことが得意な人気ファッションブランドSOPHNET.が、マーモットの90年代を象徴するアルパインモデル“Thunder Light Jacket”をリメイクしたものになります。表地にはマーモットのオリジナル防水透湿素材 “nano pro(ナノプロ)”を使用し、負荷のかかる肩、袖、裾には耐久性に優れた“リップストップ素材”で切り替え。

マーモットらしい機能美溢れるデザインは、SOPH. TOKYO 22周年を記念するに相応しいアニバーサリーアイテムです。

当時の面影を残しながらも現代仕様にアップデートされたサンダーライトジャケットは、左袖口にSOPHNET.の定番ディテールであるジップポケットを、右袖口付近にはSOPHNET.のアイコンであるスコーピオンロゴ刺繍を配置。デザインのアクセントになっている斜めに入ったスラントポケットは大きく設計されており収納力にも優れています。カラーはブラック、ライトブルー、パープルの3色展開。

>> マーモット

 

2. 中わた入り?2.5レイヤー?な次世代シェルジャケット

ミレー
「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディー」(3万1900円)

▲重さ:354g

ミレーの独自素材“BREATHER(ブリーザー)”を使用したこちらは、じっとしている時には暖かく、さらに突然の雨にも対応してくれる次世代の軽量インシュレーションフーディになります。

表地には通気性を保ちながら圧倒的な撥水性能を備えた超軽量ストレッチ素材“ブリーザー”を、裏地には“POLARTEC Alpha Direct”を使うことで、低温下でも最高のパフォーマンスを発揮。アウターとして単体で使えるだけでなく、フィット感高めなのでミドラーとしても使えるなど、長期間着用できる汎用性の高い中わた入りシェルアウターです。

裏地と中わたが一体となった“POLARTEC Alpha Direct”は、起毛面が肌に触れるため着用した時の暖かさはまるでフリースのような、通気性、ストレッチ性、速乾性を備えたハイテク素材です。また、顔のほとんどを覆うバラクラバ(目出し帽)型のフード、高めに設置されたハンドウォーマーポケット、サムホール付きの袖口など、保温性と快適性が両立されています。カラーはBLACK、HONEY MUSTARDの2色展開。

>> ミレー

 

3. ザ・ノース・フェイスらしい最先端のハイテクジャケット

ザ・ノース・フェイス
「FLドリズルジャケット」(2万9700円)

高レベルの防水透湿性を実現した「FLドリズルジャケット」は、ナノレベルのポリウレタン繊維をミクロ単位で吹き付けてシート状にしたザ・ノース・フェイス独自開発の“FUTURELIGHT(フューチャーライト)”を使用したレインジャケットです。

75デニールとほどよい厚みとハリのある表地は、綺麗なシルエットをキープしやすく、さらに腕周りをスムーズに動かせるため、登山やクライミングなど、さまざまなアウトドアシーンに対応する汎用性があります。また内側は防水性を高めるためシームシーリング加工が施されているので、強い雨でも衣服内を快適にキープ。合わせるアイテムと場所によっては通年でも着用できるシェルアウターです。

ダブルフラップの前タテ仕様で防浸水と防風性をUP。フードのフィット感を調整するシンプルなドローコードは、ザ・ノース・フェイスらしい都会でも着用しやすいミニマルなデザインになっています。

付属のスタッフバッグに収納できるパッカブル仕様になっていて、天候の読みづらいキャンプなどにも持って行きやすいのはうれしいポイント。カラーはニュートープ、アビエイターネイビー、ブラック、バートンオーチャーの4色展開。

>> ザ・ノース・フェイス

 

4. 名作「Helium Jacket2」をさらにアップデート

アウトドアリサーチ
「ヘリウムレインジャケット」(2万3100円)

▲重さ:179g

“軽くすること”を追求したミニマルデザインと堅牢さで人気を博したアウトドアリサーチの名作「Helium Jacket」のDNAを引き継ぐ1着。“ダイヤモンド・ヒューズ・テクノロジー”を搭載し、前作「Helium Ⅱ」の5倍の耐引き裂き性を持ちながらも軽量化を実現したレインジャケットになります。

フルシームテープ加工による高い防水性ながらも透湿性を保持し、雨天時や風の強い日でも快適。シンプルでショート丈のシルエットはシェルアウター感覚で着用できるため、街着としてもおすすめです。

フードは、中にスウェットパーカーなど着込んでも被れる大きめに設計されていて、アウターとしても使えます。また、折り畳んでチェストポケットに収納できるポケッタブル仕様で、畳むと片手で持てるほどコンパクトなサイズに。

アウトドアだけでなく、サイクリングや街着用に一枚羽織るウェアとしても重宝する、ひとつあるととても便利なレインウエアです。カラーはブラックとナバルブルーの2色展開。

>> アウトドアリサーチ

 

5. 新感覚のシェルアウターは3レイヤーと2.5レイヤーのいいとこ取り

マウンテンハードウェア
「T3ジャケット」(2万7500円)

雨に降られてシェルの生地が肌面に張り付いて不快な思いをしたことはありませんか? 本格登山に挑めるスペックを持ちながらファッション性の高さで人気のマウンテンハードウェアの「T3ジャケット」は、そんなデメリットを解決してくれる3レイヤーと2.5レイヤーのいいとこ取りな2.75レイヤーのシェルアウターです。

2.5レイヤーの肌面側にドットの立体加工を施し2.75層にしたハイテク生地“東レ ダーミザクス3D 2.75レイヤー リップストップ”が、ベタつきを防止。ミッドレイヤーとして着用できるだけでなく、通気性も高いため春や秋のウインドシェルとしても重宝します。

また同生地は高い防水性、透湿性、低結露性とストレッチ性なので、着用感も快適。さらに脇の下に設置されたベンチレーションが、衣服内の蒸れを軽減してくれます。

アウトドアシーンだけでなく街でも使いやすいツートーンのレトロなデザインは、日頃からバッグに入れておけば突然の雨にも安心です。カラーはGolden Brown、Grey Ice、Blackの3色展開。

>> マウンテンハードウェア

*  *  *

ひと昔前までは生地と生地の間にメンブレン素材を挟みこんだ防水透湿性に優れた素材といえばゴアテックスの一択でした。

今でもその信頼性は抜群ですが、最近では各ブランドが独自に透湿防水素材を開発するなど、防水性と快適性が両立されているアイテムが以前よりもスタンダードになっています。

そのため、以前に比べてお手頃価格で手に入ったり、選択の幅が広がったりと、ユーザーにとってはうれしい状況に。

流行に左右されずアウトドアだけでなく日常でも活躍するシェルアウターはひとつは持っておきたいアイテムです。

>> 【特集】2021FW 最新アウトドアアウター

 

<取材・文/宇田川雄一 メイン写真/野町修平(APT)>

宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。

 

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