スマートフォンにできるだけ多くのカメラを求めるトレンドは終わりを迎えたのかもしれません。半導体不足により、スマホのOEMメーカーはカメラを高解像度化し、カメラ構成の減少を進めている、と伝えられています。
最近になってクアッドカメラのシェアが減少
スマホに搭載されるカメラの数は長年増加傾向にあり、デュアルレンズからトリプルレンズ、トリプルレンズからクアッドレンズへと進化してきました。2020年第3四半期(7月〜9月)には、クアッドカメラが急速に成長し、総出荷台数の中で最大のシェアを占めるに至りました。
150ドル以下の低価格スマートフォンでもマルチカメラの採用が拡大し続けていますが、ここ最近クアッドカメラのシェアが減少しており、トリプルカメラ、そしてデュアルカメラが再興してきていることが最新の調査で明らかになりました。
1つでも多くのカメラを求める時代は終わった?
Omdiaの報告書によれば、2021年第2四半期(4月〜6月)にトリプルカメラが再び最大のシェアを占めるようになったとのことです。加えて、デュアルカメラのシェアも回復しています。
この背景には半導体部品の不足がある、とOmdiaのモバイルデバイス担当シニアリサーチマネージャーであるジューシー・ホン氏は見ています。
一方、高解像度のカメラレンズの使用率は着実に増加しており、2021年第3四半期(7月〜9月)に最も採用された解像度は4,800万画素で、総出荷数の25%を占めました。
このことから、スマホ市場(特にミッドレンジ市場)で、1つでも多くのカメラを求める時代は終わり、カメラの数よりも性能向上の競争に移行していることが浮き彫りになっています。
Source:TechNode via GizmoChina
Photo:Gizbot
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-425787/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania