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“自己流洗車”はもう卒業。想像以上に愛車が輝くプロの技を伝授!【ボディコーティング編】

クルマ、キレイに洗えていますか? 「洗車機にお任せ」というお手軽派から、「週末ごとに磨き上げる」というこだわり派まで、そのスタイルは様々ですが、DIY派でも「洗い方は自己流」という人も少なくないはず。

そこで、カー用品のプロ直伝の洗車術を、「ボディ」「ホイール」「ウインドウガラス」「インテリア」に分け、今どきのスグレモノ洗車グッズとともにご紹介。第2回目は「ボディ」のコーティングです。せっかく洗車をするのだから、コーティングも忘れずに!

コツを教えてくれたのは、東京・江東区にある大型カー用品店「A PIT オートバックス東雲」の佐藤貴之さん。ちなみに「A PIT オートバックス東雲」は、用品の販売や整備サービスだけでなく、カフェやブックストアも併設し“クルマのあるライフスタイル”を提案する新しいスタイルのカーショップだ。

A PIT オートバックス東雲/佐藤貴之さん

カー用品ブランドやユーザーの声に数多く接することで、様々なシチュエーションに合わせた洗車法を会得した、洗車のプロ中のプロ。洗車への造詣の深さから“ウォッシュ佐藤”との異名を取る。

■コーティング剤でボディを仕上げる

コーティング剤塗布のコツに入る前に、前回のボディ洗車編をざっとおさらい。

洗車は上から下に洗うのが基本で、まずは流水で表面の汚れを落とします。次に、濡らしたスポンジにカーシャンプーをつけて洗い、しっかりと洗ったら泡を残さないように、完全にシャンプーを落とすのがポイントです。

注意したいのは、ボディに残った水分を乾かさないこと。天気のいい日や気温の高い日は避け、もし日中に洗車する場合は、ボンネット、ドアなどに区切って洗うこと。

そしてコーティングを施工するなら、もうひと手間。ボディについた鉄粉を落とし、水で流したらコーティングの前準備が完了です。

■STEP1:コーティング剤を塗布する

さて、ここからコーティング剤を塗布しての仕上げ方です!

佐藤貴之さん(以下、佐藤さん):ボディのコーティングも洗車同様、方法はクルマの使用状況や保管状況によって千差万別なんです。

──やりたいとは思うものの、コーティングはちょっと面倒なイメージがあります。

佐藤さん:きちんとコーティングすれば、洗車で洗った美しさが長続きするので、洗車の頻度を下げることができるというメリットもあるんです。最近ではより手軽に短時間でツヤツヤになるアイテムも出たので、ぜひ挑戦してみてください。

佐藤さん:コーティング剤も様々な種類がありますが、シャンプー洗いの後の水滴が残ったまま施工できるタイプを使ってみましょう。もしボディが乾いているようでしたら、再度きれいな水道水で濡らし、水が残っている状態で施工を始めます。スプレーして拭き上げるだけでいい艶が出るんです。今回使うのは、呉工業「ルックスレインコート」(参考価格2748円)。水と一緒に拭き上げるだけで簡単にコートできますよ。

──どのくらいの量を吹けばいいのでしょうか?

佐藤さん:ボンネットに対して、まんべんなく8回ほどプッシュするイメージです。

■STEP2:水と一緒にコート剤を拭き取る

佐藤さん:スプレーしたら放置せず、そのまま水滴と一緒にクロスでぬぐってください。その時、クロスが吸った水分はこまめに絞ってくださいね。乾いているときに塗布した方がノリはいいのですが、慣れていないとムラになりやすいんです。

──周りの景色をキレイに反射しています。施工したところだけ新車のようです!

■STEP3:他の部分も同様に仕上げる

 

佐藤さん:ボンネットと同じように、ルーフやドア、リアハッチなども同じ手順で仕上げていきます。成分を定着させるために24時間程度置くのがベストですが、コーティング施工直後でも、この通りバッチリ水を弾きます。

──水弾きが良すぎて、ボディに滝ができています!

佐藤さん:最近では、濡れたボディにスプレーして、水で流すだけでコーティングができる、さらにお手軽なアイテムも登場しています。

──拭き上げすら不要なアイテムまであるんですね!

佐藤さん:お手軽派にオススメなのが、GYOEN「ニュー ウェットコート」(参考価格4180円/1000ml)。濡れたボディにスプレーして、洗い流すだけでOKの次世代コーティング剤です。水と化学反応することで、最大で約12週間のツヤと撥水効果を維持。今までコーティングは面倒でしてなかったという方にも、これなら気軽に使っていただけると思います。究極の輝きを目指すハイエンドのコート剤の中には、3万円以上もする物もあるなど、コーティング剤の世界も奥が深いです。

■STEP4:水分を残さず拭き上げる

佐藤さん:ボディに残った水滴が乾くと跡がついてしまうので、クロスで拭き上げましょう。拭き上げにオススメなのがマイクロファイバー製のジーオン「シルクドライヤー M」(参考価格3190円)です。クロス史上最高レベルの吸水力で、大きめのMサイズが1枚があれば、一度も絞らずに丸ごと1台拭き上げられるほどの吸水性を誇ります。


佐藤さん:クロスを広げ、水滴の上にかぶせてゆっくり引いてください。

──オォ、一滴残らず水分を吸収してしまいました…。感動的ですね。

佐藤さん:お店にはコイン洗車場も併設されていますが、ヘビーユーザーのほとんどの方がこのクロスを使っているようです。洗濯して繰り返し使えるのですごく便利なんです。

──ボンネットにお店の看板が映り込むほどの輝きを取り戻しましたよ

というわけで、ボディ洗いとコーティングは無事終了。薄っすらと砂ぼこりに包まれていたゴルフ2は、周りの景色が写り込むほどの輝きを手に入れました。

自分の手で磨き上げる達成感を感じ、「おまえ、こんなにキレイだったんだな……」と、クルマへの愛を再確認できる洗車とコーティングは、充実したカーライフに欠かせないのです。

住所:東京都江東区東雲2-7-20
営業時間:9:00~22:00
定休日:不定休

<写真・文/杉山元洋>

杉山元洋|自転車やSuperCubなどの二輪車と大衆酒場を愛する、下町育ちの編集者兼ライター。男性情報誌、ビジネス、生活情報、グルメなど、幅広い分野の雑誌・ウェブ記事制作に携わる。Instsgramアカウント:xcub_redbear

 

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