普及が進む5G通信には使われている電波が健康に悪影響を及ぼすという説があり、これを気にする人のために5G通信の電波を遮断できるとされるさまざまなアイテムが販売されています。
その中の10製品について、オランダの原子力安全・放射線防護局(ANVS)が放射線を放出していることが判明したと発表しました。
日本でも該当製品が販売中であり、注意が必要です。
5Gの電波遮断用アイテムが放射線を放出していることが判明
ANVSによると、Energy Armorというブランドのスリーピングマスク、ブレスレット、ネックレスなどが放射線を放出しているとのことです。
また、Magnetix Wellnessというブランドの子供用ブレスレットも放射線を放出することが確認されています。
これらの製品が放出する放射線は低レベルであり、健康被害の可能性は低いと考えられています。
しかしながら、身につけることを前提にされている製品ばかりであることから、
長期的な健康被害を完全に否定することはできない
とANVSは指摘し、これらの製品を安全にしまい返品の指示を待つよう述べました。
ANVSが放射線を放出していると指摘した全商品リストは以下です。
日本でも該当製品が販売中
日本でも5G通信などの電磁波を遮断できるとされるシールや帽子などが多数販売されていますが、Amazon.co.jpで検索したところANVSが放射性を放出していると指摘した「Quantum Pendant」が販売中であることがわかりました。
オランダの出来事と軽く考えず、日本でも注意が必要といえるでしょう。
5G通信の電波は安全とWHOが表明
世界保健機関(WHO)は2020年2月に5G通信が健康に及ぼす影響についてホームページ上に掲載しています。
その中では、
(5G通信の電波への)ばく露レベルが国際的なガイドライン以下に留まる限り、公衆衛生に対する影響が生じるとは考えられません
と述べられており、WHOは5G通信が健康に与える悪影響を否定しています。
一方で5G通信が有害であると考える人も多く、5GBioShieldというメーカーが5G通信の電波から保護できるとする339ポンド(約51,000円)のUSBスティックを販売し、イギリスの取引基準局から販売差し止めを求められたことがありました。
健康への影響以外では、5G通信の電波が航空機の航行に影響するとして、アメリカ連邦航空局(FAA)が航空機に対して高度計に頼った着陸を制限する可能性があることを発表しています。
次世代の6G通信では新たにテラヘルツに近い周波数が使われるとされており、これに関しても議論が巻き起こるかもしれません。
Source: AVNS, WHO via BBC, Notebookcheck, Amazon.co.jp
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-427721/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania