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2021年の新作から予算度外視で選出!超高音質な完全ワイヤレスイヤホン5選

【2021年人気アイテム総まとめ】

スマホで音楽の聴く上で主流となった完全ワイヤレスイヤホンですが、機能の進化スピードはすさまじいものがあります。2021年はアクティブ・ノイズキャンセルの搭載や、高音質コーデック対応、はたまた3Dオーディオの対応などさまざまな形での進化を遂げました。

とはいえ完全ワイヤレスイヤホンは、やはり音楽リスニングのためのガジェットです。シンプルに高音質なモデルも魅力があります。その点でも2021年は、高音質技術、そしてシンプルにイヤホンとしての音質を極めたモデルなどが数多く投入された1年でもありました。

そこで、2021年に実際に聴いて高音質に驚いた完全ワイヤレスイヤホンを5モデルご紹介します! あえて予算度外視で選出しましたが、実勢価格の安い手に取りやすいモデルから順に紹介していきましょう。

 

1. 透明感あるサウンドが特徴!final「ZE3000」

学術的な知見に基づく自社開発設計という独特な立ち位置や、低価格で高音質なことから数十万台の大ヒットとなった有線イヤホン「E3000」、さらにワンランク上の「A3000」などを投入してきたfinal。そして、同ブランド監修ではなく、あくまでfinalブランドとして初めて投入した完全ワイヤレスイヤホンが「ZE3000」(実勢価格:1万5800円)です。

製品名からも分かる通り、大ヒットした有線イヤホン「E3000」を由来とした製品ですが、内部圧力を最適化する“f-Linkダンピング機構”と超低歪の“f-Core for Wireless”ドライバーを開発。さらにワイヤレス部ではハイレゾ対応のaptX Adaptiveコーデック対応。サウンドは、finalが近年訴える“トランスペアレントな音”を再現しています。音が空間的にフラットな上に、個々の音も浮かび上がる、有線イヤホンで到達した透明感ある音質を完全ワイヤレスでも実現したモデルです。

>> final

 

2. 高音質&ハイコスパを極めたAVIOT「TE-BD21j-ltd」

さまざまなアーティストとのコラボで知られる日本メーカーAVIOT。最新技術の採用や独自ドライバーユニット開発など技術にも定評のある同社の「TE-BD21j-ltd」(実勢価格:1万6800円)もかなり突っ走っています。スマホのSoCでお馴染みのクアルコム社が完全ワイヤレス用の次世代技術として開発した“Snapdragon Sound”。これに正式対応した国内初の完全ワイヤレスイヤホンが「TE-BD21j-ltd」なんです。

最新世代のaptX Adaptiveコーデックに対応。元々、48kHz/24bit対応でハイレゾ仕様のaptX Adaptiveですが、拡張された最新仕様となる最大96kHz/24bitにも準拠。他にも通話音声の高音質伝送、低遅延対応などの技術も取り入れています。イヤホン部は2基のBA型ドライバーに、独自設計の8ミリ口径ダイナミック型ドライバーを加えたハイブリッド構成。高域が繊細で伸びやかなサウンドは、音の見通しの良さも揃うリッチな音表現まで極上。音を聴いて実勢価格1万6800円は安すぎと言いたくなる高音質&ハイコスパの決定版です。

>> AVIOT「TE-BD21j-ltd」

 

3. 音質以外も2021年最強クラス!ソニー「WF-1000XM4」

自社開発した総合プロセッサー“V1”による業界最高クラスのノイズキャンセリング性能、完全ワイヤレスイヤホンとして初めてLDACコーデック対応、AmazonMusicなどで採用するソニーが開発した3Dオーディオ技術“360 Reality Audio”認定と、まさに2021年の完全ワイヤレス業界を牽引したモデルであるソニー「WF-1000XM4」(実勢価格:3万3000円)。

音質に関しては、やはりLDACコーデックによる最大96kHz/24bitまで対応のハイレゾ再生が強力。データ伝送幅が最大990kbpsと業界最大という音質面で最も有利な技術を搭載しています。ハイレゾ以外の音源も“DSEE Extreme”でハイレゾ化が可能。ノイズキャンセル性能の高さもあり、圧倒的な静寂とサウンドフィールドの広さ、そして極めて情報量豊富で肉厚さと情感に迫るようなリッチな音再現と、まさに音楽に没入させてくれるサウンドです。引き締まって深く沈む重低音の再生能力も優秀でした。音質以外でも最強クラスと考えると、実勢価格3万3000円でもお買い得感があります。

>> ソニー「WF-1000XM4」

 

4. 木を使った個性派でもサウンドは正統派!Victor「HA-FW1000T」

音を鳴らすパーツであるドライバーユニットに“木”を用いたイヤホンを投入し続けてきたJVCケンウッド。同社からVictorブランドとして発売された完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップ「HA-FW1000T」(実勢価格:3万9600円)は、ウッドの響きと類まれなチューニング技術を融合させたモデルです。自社技術“K2テクノロジー”、さらにノイズキャンセルに“Qualcommアダプティブノイズキャンセル”も搭載しています。

最大の特徴は、やはりドライバーユニット。PET樹脂をベースに天然木を超薄型に削り出した樺材を張り合わせて作った独自設計・独自加工のものになります。デジタル部は、ハイレゾ対応のaptX Adaptiveコーデックで96kHz/24bitまで対応可能に。音質は全帯域が伸びやかでサウンドフィールドの広さが抜群。個々の音の存在感、そして艶や肉厚さがあるところは、木の素材の特性が活きています。ハイエンド領域の価格ですが、とてもハイレベルな高音質で、同社の手掛けてきた木の振動板ファンだけでなく、ストレートに高音質なイヤホンを探している人も一度体験してほしいサウンドです!

>> Victor「HA-FW1000T」

 

5. マニア向け有線イヤホン級!NOBLE AUDIO「FoKus PRO」はスゴすぎる…

完全ワイヤレスイヤホンに参入したブランドの中でも、NOBLE AUDIOはかなり意外性のある名前でした。元はマニア向けの数万~数十万円の有線イヤホン専業メーカーで、完全ワイヤレスイヤホンへの参入は2019年10月と約2年前。以来、音質でマニアから評価されるモデルを連発し、ついに最新の「FoKus PRO」(実勢価格:5万5600円)でも有線イヤホン級の音質へと振り切ったモデルを発売したのです。

ドライバーユニットには、マニア向けの高級有線イヤホンでも多数採用例のあるKnowles製BAドライバー×2基とダイナミックドイラバーのハイブリッド。ワイヤレス部はAdaptiveコーデックで、こちらは48kHz/24bitまで対応。その音質は、音の純度が高い!と叫びたくなるような、圧倒的なまでの音の情報量と空間の見通しの広さ。高級有線イヤホンの音を完全ワイヤレスイヤホンで実現しちゃっています。価格も高級有線イヤホン級ですが、このサウンドならマニアも納得です。

>> NOBLE AUDIO「FoKus PRO」

 

>> 【特集】2021年人気アイテム総まとめ

<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長

 

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