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5G、1年前に比べて上り/下りの通信速度の実測値が39%/13%低下~最速は韓国

5G通信用基地局の画像
 
普及が進む5G通信ですが、それとともに通信速度の実測値が低下しているようです。
 
2021年第3四半期(7月~9月)に実測された5G通信による通信速度は前年同期比で、上りで39%、下りで13%低下しました。

通信速度が低下した5G通信

これは通信速度測定サイトのSpeedtestを運営するOoklaが発表したものです。
 
2021年第3四半期に5G通信を使って測定された通信速度の統計を取った結果、前年同期比で上り(アップロード)の通信速度が29.52Mbpsから21.08Mbpsに、下り(ダウンロード)の通信速度が206.22Mbpsから166.13Mbpsに低下しました。
 

 
これはそれぞれ39%/13%の通信速度の低下です。
 
Ooklaは、新しい通信技術の通信速度は普及とともに遅くなるのが一般的としており、5G通信をおこなうユーザー数が増えることによって一人ひとりが利用できる帯域幅が減少しているのでしょう。
 
また、5Gをできるだけ早く普及させるために導入されたDSS(Dynamic Spectrum Sharing)によって、ダウンロード速度が頭打ちになっているのも原因の1つです。
 
2022年は、通信可能な周波数の追加などにより、5Gの通信速度は上昇するとOoklaは予想しています。

世界最速の5G通信がおこなえるのは韓国のソウル

国および首都ごとのダウンロード速度に目を向けると、国別では韓国が492.48Mbpsで首位、首都別でも韓国のソウルが530.83Mbpsで首位でした。
 

 

 
日本は国別のトップ10に入っておらず、首都別でも169.18Mbpsで27位でした。

普及率が最も高いのはアメリカ

一方、5G通信が最も普及している国はアメリカでした。
 

 
アメリカの普及率が49.2%なのに対し、日本はわずか7.6%にとどまっています。
 
端末販売の面では5G通信対応の割合が高い中国ですが、5G通信の普及率は20.1%にとどまっており、国全体を見るとインフラはまだまだ整備が追いついていないようです。
 
Ooklaは4G通信と5G通信の通信速度の差についても調査結果を発表しています。

 
 
Source: Ookla via Gizchina
(ハウザー)

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